Ref.SBGCOO1/9R86-0AA0★グランド セイコー クロノグラフ★Cal. 9R86A 付属完備

1964年アジアで初めてオリンピックが開催された、敗戦から20年、戦後の復興から世界の経済大国日本への第一歩となった東京オリンピックは、日本選手団437名、金メダル16個、銀メダル5個、銅メダル8個という成績を残し、日本は世界へその存在を発信していった。そしてその東京オリンピックに伴い、公式時計を担当したセイコーは、グランドセイコーという新しい世界を築きあげ、後、世界のセイコーへの軌跡を歩むこととなる。そんなきっかけとなったオリンピック公式ストップウオッチは、「誤差ゼロ」を目指し、すべてにおいてパーフェクトにチューニングされ、時計ミス・ゼロを達成し、世界はセイコーの技術に驚愕したという。そんなストップウオッチの遺伝子を継いだ時計が腕時計となって2007年、復活を遂げた。

R e f . S B G C 0 0 1 / 9 R 8 6 -0 A A 0

グランドセイコー初となるそのストップウオッチを備えたクロノグラフは、スイス・ニューシャテル天文台での45GSストーリーからVFAまでの実用のみに拘った軌跡たる伝統を引き継ぎ、ストップウオッチたるクロノグラフのプッシャー、メインクラウンすべてねじ込みの上、どんな状況でもそのねじ込みを瞬時に外せるように度肝を抜くほどの長さとなっている。ダイアルの配置に関しても、クロノグラフ機構の30分、12時間積算計のインダイアルを永久秒針のインダイアルと左右に完全に分離させ、積算系を縦にアップダウンに表示、この時計の存在の意味たるクロノグラフという視認性を重視した。一見、グランドセイコーとはかけ離れたデザインとして感じるが、1967年、世界にそしてスイス時計産業に打って出たヌーシャル天文台の諏訪、第二精工舎の軌跡から、ジュネーブ天文台での機械式としての頂点を極めたその大いなる証としたデカメのドルフィン針が、当時ムーブメントに負担となる針に対し、グランドセイコーの度肝を抜く針の大きさに世界が驚愕したように、50年以上経った現在でも、そしてこのグランドセイコー初となるクロノグラフにその熱き魂が注がれていることは間違いないだろう。そしてこのそそり立つクロノグラフプッシャーを押した瞬間、音も立てずに風のように流れる針の繊細なる動きは月差±15秒というとてつもない精度を実現した第三の機構”スプリングドライブ”へのグランドセイコーの情熱が永遠なる伝説ストーリーとなることは間違いない。

【コンディション】
日差±5秒、当社ガンギ、テンプ、ゼンマイチェック、注油済み。すべて目立つキズの無い最高のコンディション。