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MODEL | マーベル |
MOVEMENT | 手巻き |
AGE | 1958年製造 |
MATERIAL | 18金無垢 |
SIZE | 45mm(クラウン含めず)×55mm(ラグ to ラグ) |
和の魂ここにあり…激希少18金無垢★セイコー マーベル★1958年
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世界が震撼し、怪物と呼ばれたセイコーヒストリーは、当時、未だ世界で誰も知らない服部時計店というオリジンから始まった…..
戦後から1950年代に入り急激に高度成長を遂げていった日本、戦後最大の自殺者数までも出した時代でもあり、逆に洗濯機、テレビ、冷蔵庫などの3種の神器が誕生し、夢や希望に全力を傾けていた時代でもあった。そんな時代、時計という物質は言わば人生の勝利者が手にするものであり、一種の憧れであり、その時計を手にすることを目標にし勝利者を目指した人も少なくない。その象徴的産物のひとつが服部時計店”セイコー”ブランドであったことは間違いない。
そのセイコー魂は、言い換えれば戦後の敗北の日本を救った唯一の光の存在であったのであろう。戦時中軍需工場としての役割をはたしてきた精工舎は、第二精工舎(亀戸)と第二精工舎諏訪工場(後、諏訪)の2つの柱を持つことで、お互いにライバル意識を持ちながら切磋琢磨した技術革新を目指し、戦後間もなく、諏訪はスーパーを発表し、5年後の1955年に亀戸からはユニークが発表されると、それまでの国内での市場を世界市場への足掛かりとする為にスイス時計の精度に匹敵するほどの、そしてその名の如しその存在は”驚異”であり、”驚くほど”のクオリティーの高さを持った時計”MARVEL”を1956年に発表した。それは17石のスタンダード、19石のハイバージョンのスペックが用意され、ステンから金張り、そして最高級”18金無垢”のモデルまで揃えられた。価格はステンの17石で5000円程度、最高級バージョンである19石18金無垢は20000円と、それぞれの仕様によりかなりの値段角差を設け、幅広い層に人気を博した。
そんな”MARVEL/マーベル”から今回ご紹介するのは、日本造幣局の国旗印をバックケースに”0.750”のホールマークを深々と刻んだ『最高級バージョン18金無垢/MARVE』をご紹介したい。ダイアルはリダンさせて頂いたとおりかなり綺麗になっているが、そのダイアルの6時位置方向に描かれた”ANTISHOCK”のとおり、天真の銅メッキされた美しい様相を魅せるトライアングルブリッジを備えたムーブメントの光る受石に装備されたU字型の耐震機能、加重をピポットで受けるので回転ロスが非常に小さく、耐久性も高い。『正確さ、美しさ、外国品には劣らない』のキャッチフレーズであったことをそのまま実現させたとおり、その18金無垢のラウンドケースはすべての光をどの角度からでも拡散させるように独特なステップをベゼル、ラグ部分に設け、ファーストGSの原型となったことを窺わせるかのようなセイコースタイルの発祥とも言えよう。
後、マーベルは、クラウンへと発展し、1960年ファーストGS誕生と同時に、世界のセイコーへの道のりへと発展していくが、その歴史を物語る上で、この第二精工舎諏訪工場の初となる腕時計18金無垢モデル”MARVEL”は、最大の功労機のひとつであることは間違いない。
【コンディション】 日差±10秒。目立つキズ、痛みの全く無い言う事無しのコンディション。