究極の造形Ref.27150★ピアジェ アップストリーム★クロノグラフCal.222P

 筋書きどおりのドラマを読むのも確かに面白い…しかし、最後にやっとその真実がわかるドラマも又最高である……..


一見、ごく普通のクロノグラフであった。当然、ピアジェのクロノグラフと言う限り、普通ではないとわかる。しかし、一般の方にこの時計を試着して頂く、しかし、誰も腕に嵌めるという行為が、いとも簡単にできないのである。ある人は、無理やり腕をブレスに通す。ある人は、ねじり、ある人は、諦め、謎解きを待つ….
そんな不可思議な行動に、つい見入ってしまう私は、いわゆるSなのかもしれないと心の中で笑ってしまう。そんな遊び心を駆り立てる今回の一品は、そのミステリアスなすべての謎解きを一言で表現してしまった。

UPSTREAM/アップストリーム　Ref.27150 ….50M防水

以外とシンプルの名に驚いた。それは12時側のベゼルと一体になったラグを押さえた瞬間、突然動き出した。ベゼルがディプロイメントのバックルとなり、両脇のラグ部分のボーリングで開閉する。その開閉した内にその名が深々と刻まれていた。その名の如し、ベゼルをアップすることで開く。そして流線形を得意とするビァジェらしくない角という造形への進化では?と思わせながら、結果的に一切?ぎ目を持たない”ストリームラインとした形状で表現するという大胆に見えながらも、繊細な形状をいくつも重なり合わせた結果、流線形の究極となったのは言うまでも無い。触った瞬間の男らしさ、繊細なストリームラインの美しさ、そして角という造形的視覚効果を取り入れたミステリアスな漂い。すべてが脳裏に残像として残る、かつてPOLO/ポロを造形美に変え、永遠の宝飾時計の幕を開けたピアジェが最高のメッセージとしてこのモデルを世に送りだしのであろう。当然、そのストリームは、その名を引き継ぐプロセスとして川のように永遠に流れの止まらないストリームをクオーツとして搭載し、8P系などの時間調整の誤作動による故障が多い欠点を克服し究極のクオーツとして信頼のおける”222Pキャリ”を搭載、一回リューズを引き回した瞬間のそれまでのキャリとは違う違和感の感じないスムーズな時間操作、そしてもう一段引き、微調整の調整のし易さは、信頼という二文字まで凌駕したピアジェのすごさがとも言えよう
そしてクロノグラフを動かした瞬間、このモデルに与えられた”UPSTREAM/アップストリーム”の本来の意味を知るであろう。それは、宝飾時計として最高の地位に立ち、マニュファクチュールという壁をいとも簡単に塗り替え、スイス時計業界、いや世界の時計産業を革新へと導いたプランド…..ピアジェ、その一言である。



【コンディション】

月差±20秒、電池交換済みの最高の一品のムーブメント3ヶ月保証お付けいたします。ケース、ダイアル、すべて目立つキズの無い最高の状態で言う事無し。（たまにクロノグラフのプッシュを押しても動かない場合がございます）