激希少18金無垢シャンパンゴールド レクタンギュラ―★パテック フィリップ ★Cal.9-90

タイムピースという世界において美の象徴として語られてきたパテックフィリップ。ラ ウンドのキャリバー10,そして12という世界から派生したキャリバーにより、120,400を中心にカラトラバという文化まで創造し、アールデコスタイ ルを独自の考え方で表現することの結果論の先に”キャリバー9-90”を誕生させたと言えよう….
そんな9-90キャリの30年という歴史を埋める名器達の中でもこの一品は希少すぎる一品であることに間違いない。
そ れは真っすぐにストレートに見えるフロント部分を斜光的な概念を与えた段階で、そこに映る姿は、ストレートとは全く違い造形の世界が広がる….ドロップの ように膨らんだラグの先端から斜めに曲線を走らせ、そこから逆に曲線は波状のようにうねり、又反対側へのラグへとその曲線は沈んでいく….ウエイビーケー スとも呼ばれ、アールデコスタイルとは総点が全く違う世界がそこには広がっている。
しかしその原点てたる、この一品も搭載している”9-90キャリバー”の存在を確かめた時、この一品の意味を、そして根源を知りえることとなろう……

1934年に誕生し、1967年までの33年間という長い年月をパテック フィリップという世界に身を投じ、ムーブメントという新旧のプロセスを語り続けてきた名機キャリバー”Cal.9-90”
精 度という世界をテンプに拘り、姿勢差、そして温度差との戦いの中ででたひとつの答えが、膨張率の違う素材の特性を活かしテンワに黄銅とスチールの素材を張 り合わせ、2箇所に切り込みを入れることで、当時のヒゲゼンマイが膨張、収縮することによる進み、遅れを逆の現象を起こすことで精度を保った”バイメタル 切りテンプ”、そこにローズゴールドの硬度を高めたチラねじが舞い、19800振動の信じがたい現実に直面する。そんな驚きを感じるのが今回ご紹介する一 品である。1940年頃には既にバイメタルからモノルタルに変わり、その後、50年代に入りジャイロマックステンプが開発されたと同時に、ジャイロマック ステンプに変わりパテックの30年以上の伝説ヒストリーを担うキャリバーである。
今回の一品に搭載される9-90キャリバーを見ても、それは ジュネーブ様式独特の曲線を描き、2,3番車、4番車、そしてガンギ車をそれぞれに別れたブリッジにコートドジュネーブで優雅に表現し、ビジョンブラッド のエクストラルビーがこのクオリティーの高さを物語る。モノメタルテンプにブレゲひげゼンマイの40年代のプロセスを語り、9-90が生んだ独自の曲線美 としての匠の技術の進化形であるスワンネックの緩急針はバックラッシュを軽減し微調整により、精度に挑んだパテックの拘りも感じることが出来よう。
そ んなすべてにおいて角という美を表現した今回の一品、シリアルから製造年が1940年頃と推測出来るが、現在、パテックフィリップのジュネーブブティック にて直接、アーカイブの依頼をさせて頂いておりますので、確実なリファレンスはアーカイブ到着を待って頂きたい。竜頭、風防は交換されています。他すべて 純正品とした最高の一品であることを確信をもってお伝えさせて頂こう。