ミント★ユニバーサル・ジュネーブ★アエロ-トリコンパックス Cal.UG99

 クロノグラフコレクターと自称するならば、これを持っていないと本当のクロノグラフコレクターとは呼べない伝説と呼ばれたモデル達。フライバックという機構により技術を美しさに変えた神の領域たるロンジンの13ZN、30CH、部品ひとつひとつまで手作りの作業に徹した独自のマニュファクチュールラインを作り上げたミネルバの13-20CH,そしてゼニスの世界初自動巻きクロノグラフハイビートモデル誕生のきっかけとなったモバドの2レジ”90M”、そして12時間積算計手巻き最高峰と言われた”95M”が挙げられるであろう。

当然この30年後半から50年代にかけて、それ以外にもアンジェラス、エクセルシオパーク、レマニアなど高級エボーシュメーカーからバルジュ、ヴィーナスなどのその時代の中枢を担ったエボーシュメーカーが乱立する時代であったのは言うまでにない。

そんなクロノグラフという世界にモジュリングという新たな血しぶきを開花させ、それぞれのシチュエーションの中で、それに応じたペットネームを創り上げたのが”ユニバーサルジュネーブである。1941年、ムーブメント製造会社をスイス、ポンドマ-テル(1911年創業マーテル社)に”設立、30分積算計付き2レジスター”ユニコンパックス”、 簡易脈拍計を付け医療に役立てた『メディコンパックス』、時差の激しい航空界において、世界のパイロットから愛された『アエロコンパックス』、31日のデイトダイアルを装備させた『ダトコンパックス』、そしてそのコンパックスシリーズの頂点に君臨し、”マテール社渾身の名機となる”281キャリをベースに1944年に開発されたクロのグラフ、トリプルカレンダーに月齢まで装備した”481キャリ”搭載の『トリコンパックス』など、クロノグラフムーブメントの製造、そしてモジュールに至るまで、その複雑時計としてのユニバーサル伝説は、マテール社をゼニスに売却するまで続くが、2005年オケアノスコレクション発表をきっかけにコンパックスの世界を復活させた。そして今回、ご紹介させて頂くのが、現代のユニバーサルが誇る最高モデルとして2006年に発表されたRef.899.112である。何とそれはオリジナルであるトリコンパックスにアエロコンパックスをフュージョンさせたモデルとなり、クロノグラフはもちろん、トリプルカレンダー、月齢(ムーンフェイズ)、そしてアエロの特性GMT、更にワールドタイム機能、時計としての基本機能をすべて搭載した一品、見ただけでため息と同時に、使いこなせるか悩みそうだが、この一品を使いこなせた時、あなたのは確実に最高の喜びと感動を手にすることになろう。そしてこの一品が全くの小キズすらないミントコンディションであることを知ったあなたは、決してこの一品の出会いに感謝するであろう。



【コンディション】

日差±10秒、ガンギ、テンプ、ゼンマイチェツク、注油済みの3ヶ月保証お付けいたします。クロノグラフ完全稼動、0ポジション戻りOK、トリプルカレンカダー、月齢、すべてのカレンダ機構すべて可動OK。