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MODEL | Ref.1675 GMTマスター ミラーダイアル “ヒラメ/トップガード” ケース |
MOVEMENT | Cal.1560 |
AGE | 1960年頃製造 |
MATERIAL | ステンレススティール |
SIZE | 36mm/横径リューズ含めず×44mm/両ラグ先端まで |
1960年ミラーダイアル★ロレックス GMTマスター Ref.1675ヒラメ★Cal.1560 極上
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ミラーダイアルという特別な世界を持つロレックスのビンテージスポーツモデル達…..エクスブロイラーのようなメラニン、アクリル樹脂を型を利用し塗りつけ焼き付けそこに出来た凹に夜光塗料を流し込む方法からサブマリーナ、GMTのように立体感を強調したミラーダイアルの世界も存在する。それはすべてクオリティーの結晶として現在、自然がおりなすパワーが神秘的な世界をこの世に残した….
”Ref.6542”……”GMTマスターファーストモデル”。そのクオリティーは当然、ミラーダイアルという世界が存在し、当初はメラミン系の流動樹脂を使用し何度も塗り重ね、その度に、120°から150°の乾燥熱処理で焼きつめる。一旦乾燥した樹脂の上からROLEXその他のレターを印字し、その上から更に樹脂を塗り重ね、焼き付ける。それは経年により退色しやすいメラニン独特の味わいにより漆茶系のダイアルへと様相を変え、焼き付けによりゴールド色へと変化したすべてのギルトレターがまるで琥珀のように浮かび上がる、それは時にダイアルの中に毛細血管のようにクラックさえも浮かび上がらせる。そこにラジウム系の夜光をゴールド色としたギルトサークルの中に品良く高く盛り上げることでこの世のものとは思えない最高のコスメティックへと変化していく。当然ベゼルへもその技術の集大成として、ブラスメタルのベゼルにベイクライト製のディスクを用い、ディスクメタルに印字した24時間表示のナンバーを浮かび上がらせる演出としたが、アクリルよりも固いベイクライトはクラックが入り易く破損を招く結果となったが、そしてそれは1959年頃、ブラスメタルにスティール製のディスクを採用、新たな道筋へと進んでいく。そして1960年、GMT”6542”のミラーダイアルを引き継ぎ、その後アクリル樹脂へと変更されていった。それは退色しにくく、澄み切った漆黒の漂いを魅せ、経年により柔らかいクラックを持ち得る存在も現れた。そしてそれは6542とは全く違うケース、ベゼル、ベゼルディスクを持ち、完全な独自の世界を創り出した。そこにはGMTで初めてリューズガードが付き、そのリューズガードがサブなどの尖がりトップガードとは違い、丸みを持たせながらも先は尖がり愛らしい表情を持つひとつの世界へと導いた…
通称….ヒラメ
その様相は、この一品が語る如し、その独特なリューズガードと若干平たいケースにより魚のヒラメのような愛らしい風合い。そのダイアルも当然、アクリル樹脂の漆黒の光沢のあるミラーダイアルであるが、ラジウムの塗料が渇き飛散し、それがどこかどんよりした深い味わいを漂わせ独特の世界を創り上げている。24時間の小針も後期の長針でサークル無しの最後期にも使用されているシルバーであり、サークルを飛び出しているその独特のサイズもたまらない。ベゼルは70年以降の1675ベゼルであるが、その経年により色が見事に奇跡的に変化した最高の出で立ちで、見たものに深い哀愁を漂わしている。
1970年頃から高級モデル使用として14金無垢のベセルを装備しブラック、ブラウンのフジツボワールドも創造し派生モデルの登場でミラーダイアル伝説期から黄金期へとストーリーは向い1979年、GMTの伝説は事実状、終焉を迎えることなった。
素晴らしい伝説たるGMT達よ….2つという単純明瞭なモデルに様々な顔を持ち、そこに更に様々なストーリーを持ち得る。単純でありながら複雑な歴史を持つお前の伝説は遥か彼方にあるのか、世界を駆け巡る為、グリニッジというプロセスを持ち、世界の繋がり持つことがその存在価値へと導いた所以は、未だ語り継がれ、この先永遠に語り継がれるであろう。