MODEL | Ref.1573 オイスター “オールアラビック” “V I C E R O Y” |
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MOVEMENT | Cal.700 |
AGE | 1937年頃 |
MATERIAL | ステンレススティール |
SIZE | 29mm(横径リューズ含めず/含め31.5mm)×35.4mm(両ラグ先端まで) |
美の造形バイセロイ★ロレックス オイスター Ref.1573★GF(ゲイフレアー)ブレス
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1924年から長きに渡りロレックスの歴史の中に息づいてきたオイスターのプレシジョンスタイルは、1930年に入り、20年代に大ブレイクしたアールデコの角型デザインから一変、アールヌーボースタイルである20年代以前のラウンドスタイルが見直され、30年に発表されたラウンドと角型の共有として当時、世界の人々を震撼させたバイセロイやアーミーなどのモデルも誕生、バブルバックの自動巻きの到来で手巻きのスタイルが落ち込むことはなく、多種多様なペットネームでプレシジョンスタイルは、30、40年代、黄金時代を迎えたと言っても過言ではない。
その30年代に入ると、同じリファレンスでありながら、その用途によりペットネームを変え、幅広い顧客層の獲得にマーケティング戦略を置いた。特に特徴的なのは、その流行に敏感であったロレックスであったように、第一次世界大戦が終わり、怒涛の20年代と言われるとおり、アメリカを中心にしてヨーロッパへと経済産業が発展していくと、Ref.3139,3359のようなARMYやCOMANDいう軍用タイプの頑丈な防水ケースのものからラウンドのラグジュアリー系のものへと変わっていき、ロングセールとなったスピードキングやロイヤル、ファイヤーフライなど様々なペットネームを世に誕生させていった。
そんな中、ARMYのデザインの原型となったと言われるのが、今回ご紹介する通称”VICEROY/バイセロイ”の名をペットネームとして与えられたモデルである。基本ラインとしては3000番台リファレンスとなり、3116,3559,3316などが有名であるが、ダイアルにその名を刻まないモデルとして同じ共有ケースを使用したモデルもいくつかあり、その中の一つが今回ご紹介する”Ref.1573であり現在ではバイセロイと共有ケースでもバイセロイケースと呼ばれ、同じファミリーとして伝えられているので、今回の一品もバイセロイと呼ぶことにしよう。当然市場には出回らず、世界的市場の中でも、なかなか出会うことはないだろう。
当然、そのプロセスは、ファンシーなクッションケースを土台とし、そこにエンジンターンドベゼルを装備し、曲線と角を融合したロレックス初のミステリアスなオイスターケースであり、世界大恐慌を襲った1930年代、独自の雇用システムを導入し、従業員の自由な発想を中心としたデザイン登用により誕生したロレックス社屈指の一品であると言っても過言ではない。特に今回の一品、風防もかなり年期の入った面影だが、オリジナル性に対しては確信はない。しかし他ケース、バックケース、竜頭、そしてダイアル、針(時、分、秒)すべて完全な当時の純正品であり、針の夜光の枯れ、ダイアルの経年のヤケは見た者すべてを感動させることは間違いない。
そして今回、個の最高の一品に用意させて頂いたブレスは、ゲイフレアー社製の希少なブレス。1934年、ロレックスがオイスターパーペチュアルの誕生に伴い、ゲイフレアー社に依頼しオイスターブレスが開発されたと言われるほどで1835年から現在まで続く古い歴史を持つ由緒あるスイス ジュエリーメーカー。今回のキャタピラブレスは同じブレスメーカーで世界的にも有名なボンクリップ社と二分するほどのクオリティーの高いもので、ブレスの片側の先端(ゲイフレアーのロゴマークであるGFの間の鹿の顔を刻んだ部分)にスプリングの効いた二つ口の留め具をキャタピラのリンク間のどの部分にも嵌めることが出来るようになっており、それにより最長200mmあるブレスの腕回りを自由自在に調整することが出来る。そのほぼ未使用のコンディションのものを付属してのご紹介とさせて頂きたい。このゲイ・フレアー社のキャタピラブレスとバイセロイケースが絶妙に合い最高の出で立ちを魅せ、心残る最高の一品として皆様にお伝えしよう。