幻100年の時を…★ロレックス クッション Ref.8127★9金無垢ピンクゴールド Cal.10 1/2

1905年、ハンスウイルスドルフ&デイビス社がロンドンで登録され、1908年7月2日8時、現在でも時計の世界で不動の名のもとに経済市場を揺るがすほどのブランドネームがイギリス、ロンドンで登録された。 

そう”ROLEX/ロレックス”の誕生である。未だこの時はブランドネームだけであり、会社名がロレックス社に変更となるのは1915年のことである。その後1925年にはロレックスのロゴがここで初めてダイアルにプリントとして刻まれることとなるが、その間、ROLEXの文字は様々な形状へと変化していった。
そんなストーリーを物語る一品が今回の一品である。しかもインサイドの部分に12時間計を更に13時から24時間へと計るスケールが赤色で表示される”オブザーバトリーダイアル”と呼ばれるダイアルであり、この名をペットネームとして名をダイアルに刻んだモデルもあるくらいである。
当然それは当時からヌーシャル、キュー天文台での時計の精度コンクールにおいてそのクオリティーを求め数々の賞を獲得したロレックスなりのプライドとその証をマーケティング戦略としてダイアルに刻んだものであることは確かだ。そしてこのダイアルのROLEXの文字が物語るように、そのROLEXのRの文字の下の部分が長い形状は未だハンスウイルスドルフ社の時代のものであり、この一品のバックケースかからの刻印”RWC LTD”を見て、ロレックス社へと社名を変更した境目の期となる1915年から長くとも2,3年以内のものと推測することができよう。それを裏付けするべくそのバックケースに深く刻まれた証を見ると、それは推測通り、右の獅子マークの刻印はロンドンのインポートマークに左横の”P”は9金無垢として1915年に登録されたことを示すヒストリックマークである。当然、9と375は9金無垢という意味である。
ロレックスの前身である義兄弟のアルフレッドデイビスと1905年に立ち上げたハンスウイルス&デイビス社からロレックス社に社名変更された1915年の希少すぎるこの一品は、その歴史を物語るようにそのダイアルは経年のヤケを100年という歴史の重みとしてこの世に伝え、時を奏で続け、そしてそれぞれの人の交わり、そして想いを大切なメッセージとして伝えるためにここにこの一品が存在していることは間違いない….