激激激希少!!! 1930年代★ロレックス ARMY/アーミー★Ref.3139/Cal.710

後に開発された”エジプシャン”のルーツであり、エンジンターンドベゼルを発祥し、フーデッドを育てたロレックスの歴史の申し子”バイセロイ”。 世界大恐慌を襲った1930年代、独自の雇用システムを導入し、従業員の自由な発想を中心としたデザイン登用により、スイス時計業界の中で唯一多大な経常利益を誇ったと言われる主軸のモデルであったようにファンシーなクッションケースを土台とし、そこにエンジンターンドベゼルを装備し、曲線と角を融合したロレックス初のミステリアスなオイスターケースとして１９３２年頃に誕生し、710キャリの製造中止と伴い1945年頃まで製造され消えていくこととなるが、その時代の中に突如、バイセロイから派生した信じられないモデルが存在する。現在ではその存在すらも見ることが出来なくなり、市場価値さえもいくらであるか検討がつかないほど、たまに雑誌でもご紹介されるが50万円以上のプライスが付けられるほどの激レアアイテムとして知る人も知るほどの逸品…….

その名は”ARMY/アーミー”『Ref.3139』”

その名の如し、ゴツゴツし、一瞬見ただけで脳裏から離れられないその形状は戦車を彷彿させるほどの要塞に似たイカツイ様相を露わにする。アールデコの風潮を自己流にアレンジしたとしか思えない奇抜なそのケースは、ステップをフロントにつけることによりベゼルの部分の存在感は出しながらも、ケースサイドにはベゼルとケースの境目を全く無くしたロレックス初の試みとなったことは言うまでもない。バイセロイはベゼルの部分にラウンドという形状を装備することで柔らかさを感じることが出来るが、その独特の岩とも言えるアーミーの形状には全く曲の部分が全く無い、しいて言えばアクリルのドーム風防だけである。その為、ポッコリとドーム風防に膨らんだ味わいがかなり目立つ様相となっていることもこのモデルの特徴であろう。
そしてこの逸品のストーリーを見極める為にケース内部に侵入すれば、そのケースインサイドに刻まれたキュー天文台で最高の賞の数である31個を獲得した証”31VICTOIRES”が刻まれ、その”31VICTOIRES”の下に刻まれた”HAUTE PRESISION”の証は、最高の精度を意味することを現実に18000振動の動力として訴え、ロレックスが精度への拘りを徹底した追及の元に造られた”SUPER BALANCE”テンプの最高の精度への拘りの匠の技を感じることができよう。それまでのチラネジから、温度差によるテンプの振りのアンバラランスさを解消する為にテン輪のリム部分を厚い部分と薄い部分に分け薄い部分にチラネジをねじ込み温度変化のテンプへの影響を軽減させたロレックスビエンヌ社の特許”SUPER BALANCE/スーパーバランス”の証を角穴に刻み、710キャリ独得のブリッジに飛出た秒カナの奥に見出されるただでは済まされない”2 POSITIONS”の真実。そしてこのムーブ一式、ロレックスの工場で最終段階を迎え、組み立てられた証である『ROW』のマニュファクチャーコードは、この逸品のすべてのステイタスの中心となり、このモデルの名を明らかにしたあなたは、この『Ref.3139』”ARMY/アーミー神話”を語るにふさわしい時の伝道師となることをお約束しよう。

【コンディション】

日差±90秒、完全OH済み、ムーブメント6ヶ月保証お付けいたします。ダイアルはかなり年代的に古いオールドリフィニッシュ。トリチウムの状態からも30年以上は経っているものと見られるがかなりいい漂いを魅せてくれる。ケースは年代的にも小キズはございますが、何とヤセがほとんど感じられないほど、更に目立つキズの全く無い最高のコンディション。ベゼルは、年代的にもヤセもございます。