彫金の美への追求18金無垢ホワイトゴールド★パテック フィリップRef.3506/3　Cal.175★極上

その大胆に見えるエングレービングの世界は一見、大胆ではあるが、繊細に細かく描かれたクロスラウンドの世界…その造形の美を称える為、あえて横のラインをハイポリッシュに仕上げ一段低くし、その縦に伸びるケースのストレートラインを強調することとなった。更にその彫金の世界を美として印象づけめ為に、ダイレクトにケースから放たれる同彫デザインであるエングレービングを施したブレスとケースとの空間にケースの4つの頂点からブレスへと鋭角に直線的造形を描いた…それは3次元における幾何学的造形に挑んだパテック流の表現方法である。しなかやに伸びるそのブレスへと続くライン、嵌めただけで、愛しき愛情に似た感覚が沸き返り、外すことさえ躊躇いたくなるような哀愁的情緒さえこの一品から感じてしまう。それはフェロモンを発するようなエロティックでもあり、そして懐かしいものへと繋がっていく不思議な体感だ….なぜ、ここまで美しいのか…その2針というプロセスに翻弄されるとき、人生を凌駕したものだけに与えられれるものであることに気付き、我が自信を問いてしまうそんな偉大なる存在….

Ref.3506/3

しかし見つめれば、見つめるほど、そこにあるものは、やはり懐かしさだけであることに気付く…18000振動というロービートが、アンクル、ガンギから語られる時の鼓動は耳にあてずとも聞こえてくる。ゼンマイを巻き上げ、ひとつのブリッジで抱えた2番車,3,4番車への素直な基本的凛冽は、究極の耐久性となり、それに続くテンワに備えられたCマスロットが精度の妥協の無い追求を唱え、フリースプラングの造形美がこの18金無垢ホワイトゴールドを一体化させた最高の一品へと繋げていく….
人は、人との出会いの中でまじわう中、様々な葛藤を覚え、喜びと同時に、悲しみ、そして憎しみ、又ジェラシーと戦っていく。しかしそこを極めた先に感動という何にも耐えがたい深き感情だけが残り、後に懐かしさに変わっていく….そんな感覚と似た今回の一品、あなたの思いをこの一品と共に歩んでいって頂きければと願う一品である。