素敵なあなたに贈る…Ref.3349★パテック フィリップ★18金無垢ホワイトゴールド Cal:13.5 320PM

19世紀…未だ腕時計という言葉がこの世に存在しない頃、それは華々しい上流階級の社交の場で煌びやかなドレスと共に女性達を眩しいくらいに光輝かせた…ダイヤモンド、エメラルド、そしてルビーなどをあしらえ、時にエナメル装飾に彩られ、それは男性から女性への愛情の形として表現された….20世紀に入り腕時計が戦争という世界を中心にその形や特質を変え、高級という宝飾イメージから一般大衆向けとしての役割りへと変わっていった….
1950年代アメリカでは、ベトナム戦争での人手不足は女性を積極的に労働への参加を促し、それによりそれまで男性しか出来ないと考えられた仕事が女性でも出来るという考え方に変わり、戦争で帰還した兵士の就職斡旋による女性の弊害に対しての反政デモがおこり、それをきっかけに世界的規模でウーマンリブ運動が起こりビジネスの世界に女性が進出していった。それは文化的にも影響を及ぼし、時計産業においてもそれまでの宝飾時要素よりもら実務的デザインへを重要視するようになり、1950年頃をきっかけにダイヤなどの宝石を施したゴージャスさは無くなり、時、分針だけのシンプルなデザインへと変わっていった。

Ref.3349..18K SOLID GOLD / Cal.13.5 320

それはそんな女性がビジネスの世界にその地位を固めていった時代に誕生した。そこには時間を読み取る以外のものは何もない。至ってシンプルでありながらもメタリアルな18金無垢ホワイトゴールドの輝きは、奥深いノスタルジックな装いも時に魅せ、表情から魅せるコスメティテックな特質は内なる輝きの神髄を放っている。それは1959年に生を成し、ビジネスの世界に投身していった女性達に贈るパテックフィリップのエールそのものであつたのであろう。当然レディースとして小さい分、テンプの大きさにより精度を高めることは出来ない分、振動数を当初から高めたムーブメントを開発したとおり、21600振動の熱いビートは、現在でも日差プラス3-5秒を叩き出す。当然そこにはレディースキャリとして良き50-70年代を締め括る最終機としての格式の如きテンプが、1951年に特許を取得したジャイロマティックのC型マスロットがテンワにかかる美しさと精度に対する限界への導きを表現している。ヒゲゼンマイは平ヒゲとなるが可動式のヒゲ持ちとの2層となる厚みでさえも知的要素もかもし出し、世界最高のチューニング力を13.50mmの空間に惜しみなく発揮する。更にパテックは実用性だけではない威信のような拘りはやはり、オリーベを施したビジョンブラッドの天然ルビーの造形、アングラージュの曲面の美への追求、そしてジュネーブの神髄を証したジュネ―ブシールへの拘りは、まさにすべての世界、芸術、文化、技術の革新、そして美しいという単純ではあるが奥深いこの一言に限界を追求しづけるハテック・フィリップの真実をこの逸品から感じることが出来るであろう…….

PS.
※今回、落札された方にはスイスのパティックフィリップのオーナー登録を変わりに致します。年に2回ほどスイスのパティックからいろいろな案内が送られてきますよ。

【コンディション】 日差±20秒、完全OH済みの最高の一品で、ムーブメント3ヶ月保証お付けいたします。完璧な状態、デッドストック級の極上品。ケースは、ヤセは多少感じるもののすべて目立つキズも無く最高の一品であろう。