18金無垢ステップドクロウラグ★パテック フィリップ★Ref.2484 Cal.10-200

パテックフィリップ….いつの時代もかわらぬその格式の高い品のある漂いは、”パテックフィリップだから…”とつい片づけてしまう。その一言がすべてを制し、そして美の象徴であるかのように….当然、そこには今回の一品から唱えるように、見た目の上品なラウンドの造形とは裏腹に、持った瞬間鍛造のずしりとした18金無垢の重みを感じ、そしてそれはベゼルからミドルケースかにかけてのステップのライン、そこに伸びる鋭いクロウラグの鋭利でどこか危険な漂いも感じさせてくれる….ダイアルに至っては独特のシルバーのダイアルにパッテクの象徴とも言える芸術造形の究極の形である寸分狂いも無く埋め込まれたパールドットのミニッツインデックスや特殊なインクで何度も丁寧に塗布された盛りあがりを魅せるエンボス加工された文字、そして秒針の指標の美しさ。すべてパーフェクトである。当然、ムーブメントにおいては12系の素晴らしさと、10系の多彩なるモデルを世に送ってきた如しその魅力的サイズを独特の特徴とした”Cal.10-200″。当然その完璧なまでのパーツひとつひとつに施されたアングラージュの究極の仕上げに同調し、美に損なわれないだけの強度と耐久性を成し遂げ、一寸の狂いのないように仕上げされた完璧なまでのフォルム…そしてその12系のDNAを引き継いだ3セパレイトのブリッジの究極のコートドジュネーブの先に”ジュネーブシール”としての拘りも完璧である。
しかし、本当の意味でのパテックフィリップの真実の価値は、もっと奥深いところにあるような気がする。現在、神田にあるパテックフィリップジャパンに行かれて、まず印象に残ることは他メーカーとは違う、スタッフの丁寧すぎる対応、帰りはエレベーターが閉まるまで頭を深々と下げ、ドアが閉まるまで下げ続ける。単純なことであるがなかなか出来ないことでもある……それは人の心に余韻として残り、当然、その意図さえも考えさせられる。そして考え抜いた先に見るパテックフィリップの答えは、人の大切さを、そして人の繋がりは、時に儚くもなり、永遠になることを時計を通して伝えることこそ、パテックフィリップの本質であることがわかろう…..別れがあれば、出会いもある…それは実は真実ではなく、それ自身が人の別れを選択した言い訳にしか過ぎないことを特にこの逸品は教えてくたような気がする。その証、それはアーカイブを通じて人の生き様を伝えることではないだろうか……

Ven par A.& N. KNADJIAN B.P.NO.1448 ADDIS ABABA Le 26 fevrier 1962

PATEK PHILIPPE ,22 ,Grand Quai,Geneve ,Suisse

Un nettoyage et une revision out ete faits en octobre 1966

Precision Instrument,1500 Stanley,Suitte 422 Montreal(seuls autorises au Canada)