特調整Cal.458/3B★ ヴァシュロン・コンスタンタン★18金無垢シャンパンゴールド ティアドロップ ラウンドシェイプ

コンプリケーション最高の位置付けであるパテックフィリップと世界三大時計として、常に肩を並べながらも、1938年から1964年まで”ジャガールクルト”の資本下にあり、”ルクルト販売会社”のムーブメント製造部門を一手に引き受けたこともあり、世界一エレガントとしての位置づけ以外に、モジュール的な機械への調整技術は定評もあり、同じモテルでも、その仕上げを変え、内部的なパフォーマンスを多種多様に変え、パテックフィリップ同様、スイス時計産業を引率してききたのは確かである。
そんなヴァシュロンの調整的なクオリティーの部分を目にとって体感できる一品が今回ご紹介する一品である。
機械は1940年にジャガー・ルクルトの最高傑作スモセコキャリ”449″のDNAを引継ぐ、オールドバセロンの”458キャリ”であり、ご存じ現代においてもリファインされた復刻キャリバーとして”ヒストリックコレクション”に搭載されたことは衝撃的である。そんなオリジナルキャリバーの今回の一品に搭載されたクオリティーの高さは、見てもわかる通り、その調整技術を駆使したそのブリッジに刻印された”3B”。キャリナンバーに同刻された”/3B”は一般的に緩急針の派生ナンバーであり、微調整の出来るスワンネック緩急針や今回のような星形緩急針の派生ナンバー、一般的なシングル針に比べ、微調整が可能となり、バックラッシュのない高級仕上げとなっている。当然、そんな仕上げに拘った458/3Bキャりバーを表現する為のケースのマテリアルは18金無垢、通常このモテルは14金無垢の市場の出回りが多く、14金無垢の場合は姿勢差調整はしているものの、微調整は出来ない。18金無垢モデルに許されたクオリティーのプロセスをここでも感じることが出来よう、更にドロップラグの造形の美しさは、ユグノーとしてのスイス、ジュネーブの歴史が始まった時代、朝霧の中に零れる一滴の雫が美の美しさとして、又、落ち行く雫が湖畔に広がるその様子をコートドジュネーブとして表現したようにドロップラグの曲線からなる球体をそのように表現したと言っても過言ではない。