幻1942年トリプルカレンダｰ★ヴァシュロンコンスタンタン★18金無垢ローズゴールド Cal.455

見た瞬間からそのオーラに包まれる18金無垢ローズゴールドの輝きにいつしか知らぬ間に翻弄されていく….
それは人の感触を味わう為に待っているようであり、どこかエロティカルでいながら繊細で高貴な振る舞いとして見た者を虜にしてしまうほどの魅力がそこには存在する…….

その35mmとなるラウンドケースサイドにみるように、曲線からなる空間を立体的美学の遂行としてバロック的要素を全面に出しルネッサンスの香りを漂わせながら、そこに古典的たる爪のような大胆な造形はまさにケースデサインの豊富さでは世界一と呼ばれたヴァシュロンコンスタンタンの持つ独特の世界と力強さと言えよう。
当然、そこに成り立つ根源はそのフェイスにみるようにトリプルカレンダーというクロノグラフを超えた複雑機構の頂点ともゆうべく内部における価値観を真実として受け入れる”キャリバー455”という存在がそこにはある。
ジャガールクルト史に残る名機として世界の時計史にも燦然と輝くキャリバー449.450を独自の世界で表現したヴァシュロン453.454。ヴアシュロンの最高傑作となったクロノーターロワイヤル1007.1008のベースともなった機械であり、その454をベースに月、曜日、デイト機能を備えたトリプルカレンダーを搭載した”キャリバー455”の最高のストーリーがこの一品に確かな価値を与えている。
クロノメーター規格最大径とした30mm近くになる”28.8mm”たるその空間には、ジュネーブのほとりにあるヴァシュロンコンスタンタンの源たるジュネーブ湖の湖畔に広がる波紋をブリッジに繊細に彫刻し、ひとつひとつのパーツに面取りを施したアングラージュ、そのブレゲヒゲゼンマイを装備したそのデカメのチラネジテンプに広がるガンギ、アンクルの重なり合う時の語らいが静かにその空間に広がっていく。
一言で言えば、バロック、そして古典的な表現方法をロマン主義の中に根付く真実の美しさを最大限に表現した一品であると言っても過言ではない。