伝説Cal.453/3C★ヴァシュロン・コンスタンタン★18金無垢シャンパンゴールド ブロッサムケース

見た者の脳裏から離れられないほどの衝撃と驚き….見ているうちにそれは感動となり、触感的欲望へと変わる造形の先に見る真実の姿….
18金無垢の34mmという、この一品の出生たる1940年代当時としてはかなり大き目の３４㎜というケースにラグというストラップを留める存在をまったく違う意味あいのように思わせるその漂いはラグを花びらのように仕立て、その花びらが開く舞いのように煌びやかで、大胆に反り開く曲線からなる美しさは、この世のものとは思えないほどの最高の出で立ちを魅せ、究極の造形美となり、もはや芸術の世界の賜物となる…….指の腹でケースからラグへと流れるしなやかなラインを触感として感じ取り、金無垢独特の温かみとオーラのヨウナ眩しさを体を通しめいっぱいに感じることができる。

BLOSSOMS CASE……..ブロッサムケース

当然、その根源はケースの内からなる力強い鼓動である。
28.8mm径、4mmの厚さに、当時人間が成し得る技術を限界へと導きたる最高のキャリバーが誕生した。『Cal.453/3C』
1941年、ルクルト社が精度への挑戦をクロノメーターに託したる”Cal.449/450″が開発され、それはクロノメーター手巻き伝説ジオフィジック”Cal.478″への軌跡となったのは言うまでも無い。当然、ルクルト社のムーブメントの組み立てをも行っていたヴァシュロン・コンスタンタンのパテック・フィリップと肩を並べるチューニング技術が成し得た結果とも言えよう。その中でも今回の一品は3Cが示すとおり、スワンネック緩急針の高級仕様となる。当然その精度調整として緩急針の安定を計る為にバックラッシュという戻りに対しての制御策としてのその装備品は当然、懐中時計時代は高級時計の基本装備としての存在であったが、腕時計という空間にそれを装備することはまさしく職人の巧の技となり当時はパテックフィリップが装備するくらいで、ヴアシュロンでさえもほとんどをストレート装備していた。それは”Cal.453″の28.8m厚さ4mmという空間にこそ、そのスワンネックの存在を証し、機械の半分を埋め尽くすかのようなチラねじテンプをより重くすることで安定性を計ったことの真実を語っている。そしてその高級感漂うその様相は基本凛冽であるスモセコが成すシンプルなブリッジ、2,3番車4番車、そしてガンギを織りなすその曲線を帯びたブリッジにはアングラージュの面取りを丁寧に施し、当然コートドジュネーブ、そして人の手でしか成し得ない円の真ん中に円を交じ合わせる巧の技は言葉すら軽く感じてしまうほど、表現方法が見つからないのも当然である。当然、そこにビジョンブラッドの天然ルビーの受石を備え究極の美、そして究極の巧の技としての誇りがこの伝説と謳われた”Cal.453/3C”に託されたことも真実である。