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MODEL | 角型 ファンシーラグ |
MOVEMENT | Cal.458 |
AGE | 1940年代 |
MATERIAL | 18金無垢 |
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18金無垢 角型ファンシーラグ★ヴァシュロン・コンスタンタン★Cal.458
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10年前当時、そのミュージアムは、本社ビルとしてヨーロッパ独特の石畳の街並みにローヌ河の深い色合いがマッチし、神秘的漂いを魅せた。大きな門の前に経ち、ブザーを鳴らし、案内役の女性に導かれ、1階のサロンを後回しにし、昔の”キャビノッチ”などが再現された昔の風景を見学しながら目指す3階へと足を進ませる。そこに広がる世界は、時がそのまま止まっているかのような不思議な世界、1755年製のオリジンを示す銀無垢時計から、1820年の”VACHERON”のみの希少なポケットウオッチから、1890年代までのポケットウオッチ達、ムーブメントまで彫金された上にブリッジすべてにエナメル仕上げを施したものから、パールで仕上げられ金無垢のケース全体に様々な模様や風景などをエナメルで描き出された芸術を越えた品々、ミニッツリピーターに永久カレンダーなどすへての機構を装備したコンプリケーションなど、その緊張した空間の中ではただ、時だけが止まっているいたことを覚える…その展示品の中で、驚くほど多かったのが、1920年頃のオーバルから1960年頃までの角型モデルである。菊紋の角型ハンターケース、スライド式フロントカバーを備えた希少な角型の一品から、3針のラグ形状が変わった希少な角型モデルまで、多彩なデザインで当時のヴァシュロンがいかに角型に力を注ぎ込んでいたかがわかるであろう。
そんな角型にヴァシュロン・コンスタンタンが、力を注いだ一品を今回ご紹介したい。年代は1940年代後半のまさにその時代の一品、角型18金無垢ケースから放たれた12時、6時側のとてつもないラグ造形の世界、傾斜をつけたベゼルの上からストレートに伸びた直線が先端の裾に広がるトライアングル形状の存在感、10cmの視界で見た時のその男らしく勢いよく伸びたるデカメのファンシーラグの18金無垢ケースは、ひと時、視界を遠ざけその全体像を見ると、ひとつの結ばれたリボンのような優雅で、キュートで愛着のある風貌を具える。そして経年のヤケが綺麗に薄らと広がったシルバーのダイアルには、ラグ形状に合わせた方程式のように6時位置の永久秒針のインダイアルを囲むローマンのインデックスを立体的にアプライドに仕上げ、その間の5分刻みをラグのような形状でウエッジのアフライドとして表現している。すべてに当時の上流階級しか持つことが許されなかったオーラが未だ、60年以上の時として現在にまでその輝きを落ちることなく降り注いでいるのであろう。触るだけで漲るパワー、60年以上の時を刻んできた自信と、品格が、まさにその内からなる鼓動の源から聞こえてくるようである。ルクルト”Cal.457″をベースに、その起源は、”Cal.1001″などの同じ源流をたどる”Cal.818であるが、名キャリ”Cal.466″を輩出したベースキャリでもあり、特にパテックの10系ラインと同じく、2,3,4番車の一対のブリッジとガンギ車ブリッジとテンプとにできるその空間デザイン的美学は、リアルな美しさとして表現している。18000振動のゆるやかでいて、時には激しくその時を奏でる…Cal.458の世界。それは”VXN”(マニュファクチャーコード、最終工程メーカー印)が示すように、ヴァシュロン・コンスタンタンがエレガントの世界を制覇したオリジンとなり、当時の職人の紛れもない匠の技の原点と言っても過言ではない。