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MODEL | ラウンド トリプルカレンダー |
MOVEMENT | Cal.485 |
AGE | 1950年代後期 |
MATERIAL | 18金無垢 |
SIZE | 34.5mm(クラウン含めず)×44.5mm(ラグ to ラグ) |
幻…トリプルカレンダー18金無垢★ヴァシュロン・コンスタンタン★Cal.485
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世界三大時計というプロセスとは?……と度々、聞かれるときがある。1970年代以前のスイスブランドの時計にはすべて伝説のストーリーがあり、世界3大時計の区分けは私自身、本来はあるべきものではないと感じている。それは人と同じようにそれぞれ個性があり、惹かれあった者同士が結びつくようなその人にとっては、その逸品が世界最高のものとなるからだ…….
しかし時に、とんでもない逸品に出会う時がある。それは誰が見ても脳裏から離れられない美しさを感じ余韻としてその姿を永遠に心の奥にまで刻み続ける。オーラという見えない何かで覆われているような存在感を漂わせ。感動という言葉すら軽く感じてしまう逸品….
VACHERON CONSTANTIN/ヴァシュロン コンスタンタン トリプルカレンダー….
それは1936年ルクルト社の傘下になることで、それまで顧客としての立場からパートナーシップとしての関係により、ルクルトの世界最大のマニュファクチュールとしての技術力と、ヴァシュロン コンスタンタンの仕上げのクオリティーの高さ、そしてデザインに対しての圧倒的なバリエーションの豊富さ、すべての原点の形として1945年に誕生した。
すべてを包込むほどのオーラの塊として存在する18金無垢のラウンドケース…..34mmオーバーの迫力に、つい指を這わせケースサイドを思わずなぞる。ケースサイドのベゼルとバックケースの境につれられた段差が指に触れた瞬間、ステップドのように2つの造形が重なり合い、いつまでもその感触が指に残る。そのまま導かれるように指を這わせたどりつく先に感じるすさまじいほどの造形の美の限界を超えた”ティアドロップ”という芸術の域を超えた世界。幸せのため息をつくといことが本当に存在したのだと確信しながらも、この逸品のストーリーはダイアルへと我を導き、そのセンター上部の真っ赤な文字で描かれた月、曜日表示カウンター、ダイアルコーナー部分の外周のデイトナンバーを飛び回るレッドヘッドのデイトポインター針、そしてデカメのスモールセコンドの均整整い計算づくされた視感への妥協を許さない作り……更にその目に見えないオーラの源を、そしてすべてのこの逸品の壮絶な匠の技としての存在を露わにしたバックケース内に隠された真実は、”Cal.V485″という名の神の領域に踏み込んでしまっかのような世界。1933年のルクルトの410キャリの開発により腕時計に複雑という世界を取り込み、1924年初めてトリプルカレンダー付きの時計を既に発表していたヴァシュロンとの共同開発により1945年、”Cal.484″と共に開発され、ヴァシュロン コンスタンタンの独自のチューニングによりその”Cal.485″の前にVをつけ、特別なものとしての証をつけた。それは2,3,4番車を一つに纏めたジュラ様式のしなやかな曲線で表現されたブリッジにジュネーブ湖畔の静まり返った明方の雨の滴が落ちたる湖畔に広がる波紋のようなコートドジュネーブが施され、そこに備えられたビジョンブラッドの受け石のエクストラルビー、かなりのでかめのチラねじテンプから昇りつめるブレゲヒゲゼンマイとその先に見るビーンズプレートのヒゲ持ちさえも美しさのキャンパスの一部となり、それが高級機”スワンネック”仕上げとすることで、クロノメーターロワイヤル伝説となる”Cal.449″のDNAを引き継いだ18000振動の最高の熱き魂が感じられる最高の逸品であること、そして世界三大時計としての威厳を100年経とうが、200年経とうがこの逸品が確実に証することを皆様にお伝えしたい。