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MODEL | オールドインター エナメルブラツク |
MOVEMENT | Cal.423 |
AGE | 1979年 |
MATERIAL | ステンレススティール |
SIZE | 29mm(クラウン含めず)×37mm(ラグ to ラグ) |
激希少!エナメルブラツク★IWC オールドインター★Cal.423/手巻 ステンレススティール
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1868年当時、ヨーロッパからアメリカ大陸に進出していく企業も、そして移民していく人々が多い中、フロレンタイン・アリオスト・ジョーンズは、ポルトガル航海術を学び、逆にアメリカからスイスのシャウハンゼンに渡り伝説のスイス時計メーカーを立ち上げることとなった”IWC”。ルクルトなどからパーツ単位で発注し、独自に設計、組みたてをするという独特な技法で独自のキャリバーを生み出していは伝説を築いていったが、1970年から迫りくるクォーツショック、そしてオイルショックを期に、1979年ジャガー・ルクルト社の”ジャガー社”に買収されたのをきっかけに110年間というIWCワールドにピリオドを打った形となった。
今回、ご紹介する逸品、そんなスイス、アメリカ時計業界が暗雲の時代のピークを迎える1979年モデル”Ref.2583”をこ紹介したい。1974年、突然IWCとして製造されていた手巻き403,423,そしてIWCの歴史を築いてきた名機”89”、そしてオーマティック、ペラトン最後の巨匠”854”、”8541”を最後に、独自の組み立てシステムで開発された自社ムーブメントがすべて生産終了となり、5年後の1979年を境に3000番台リファレンスのクオーツが主流となり、ダヴィンチは当然のことながら、インヂュニア、ヨットクラブでさえもクォーツが登場し、その後は当然、手巻き、オートマティックは在庫のみの生産となった為にドレス系のオートマティック、手巻きモデルに至っては、7モデルだけの登場で極少数の製造で終わっているのも事実である。これは1978年のジャガー社買収による歴史的背景も関わってきたのであろう。そんな今回の希少な歴史的背景を感じさせる一品はこの時代のドレス系ダヴィンチモデルとダブりそうな様相をかもしだし、2針というシンプルで時間を読み取ることだけにあえて挑んた分、ひとつひとつのクオリティーに半端でないIWC精神を組み込んだ本当の意味で最後のメカニカルとしての思いを伝える逸品ではないだろうか。まずはその焼付けに当時の職人の魂を宿したかのようにブラックダイアルにはコストとその加工に時間がかかるエナメル焼付けをあえて採用し、そこに30年という年輪のメッセージがクラックとして伝えている。ステンのケースも独自性デザインをアピールしたスクエアーの変形型、ベゼルをハイポリッシュな鏡面とし、サイドは落ち着いたヘアラインで仕上げることによりメリハリのあるステンの2重奏を表現している。当然、ムーブメントは、IWCが独自で生産していた最後となる400系キャリ。その中でも401,402,403の後継機として本当のIWC最後を飾った1970年に開発され4年間という短い中たった6600個という生産でピリオドを打った幻の”423キャリ”が搭載され21600振動という高振動にIWCが最後に打ってでた形となった丁寧に作られたキャリバーであり、そこには”89キャリ”から引継がれてきた独特のセンターブリッジ、チラネジは無くなったもののパーツの仕上げに高級機の証たるコートド・ジュネーブはもちろんのこと、受石のルビーにゴールドシャトン留めを施し、美と精度と耐久性を追い求めたオールドインターの意志を継ぐ最後の証であったことを物語っているようである。そんな今回の一品、IWCの精神の灯が消え失せる1974年の悲しきストーリーを感じることが出来る、いや感じなければならない大切な逸品としてあなたにお届けしようではないか。