IWC★アクアタイマー 2000メーター★2009年 Cal.30110 ステンレススティール

時に世は、大航海時代の真っ只中、ポルトガルの航海術に世界は色を変え始めていた頃の1865、一人の青年が、アメリカからポルトルを目指して航海の旅に出た。行き着くまでに、死に掛けた事も何度かあり30日間以上の航海の果てに彼は1868年、スイスのシャウハンゼンに世界に君臨するほどの会社を設立した。そう彼こそがフロレンタイン・アリオスト・ジョーンズであり後のIWCの創業者である。彼もポルトガル航海術を学び、その思いはポルトギーゼに受け継がれ、更に壮大な海を制覇するかのように1965年30Mの防水機能のついた初代アクアタイマーを世に出す事となった。現在よりもかなりごつごつしているが、世界を代表するモデルとなったのは、言うまでもない。その後、2000年にファーストアクアタイマーのインナー回転ベゼルをそのまま引継ぎ蘇った。そして2009年にジョーンズの海への熱き思いをDNAとして引き継ぎアクアタイマーは進化を遂げた、それこそが、今回ご紹介する一品である。
よりプロとしの役わりを果す為に、2000mという深海に挑戦状を叩きつけ、人間の限界を超えた領域の中でもグーローブをはめたまま作業が出来るように、それまでのインナーベゼルを掴み安い幅広のステップをつけたアウターベゼルに変え、逆回転防止ベゼルとして酸素残量を示すデッドタイムをイエローにし、そのイエローエリア、そして他インデックスのホワイトカラーに6回以上のコーティング作業の徹底されたスーパールミノバ夜光を施し、反射防止サファイアクリスタルから覗くディープブラックダイアルまでをより深めの空間を作りあげることで、より視認性を高め、更にケースも、2代目アクアタイマー42mmから44mmに一回りでかくし、その視認性を限界へ導いていることは言うまでもない。
ムーブメントは、今回、未使用品、メーカー保証が残っている為、画像でお見せすることは出来ないが、2892A-2″のベースキャリ”2892キャリ”を地盤から仕立て直し、その地盤には丁寧にコートドジュネーブを施し、そこに刻まれた”ADJUSTED FIVE POSITIONS”が示すとおり、21日間にも及ぶ歩度調整をIWC社自身が行い、クロノメーター以上に厳しい最高の自社キャリへと導いた”30110キャリ”が、深海への命綱として徹底した精度限界に拘っていることは言うまでもない。
そしてIWCらしく年齢問わず、又、本格プロ仕様ダイバーでありながらドレス的な存在感を表現する為に、ブレスとストラップを標準装備し、選べることが出来る憎い演出も見逃せないモデルであり、今回ご紹介する一品は、男らしく光るブレスタイプとして2010年4月24日に購入し、メーカー保証も約15ヶ月以上もついた新品、未使用の状態でお届け致します。