美品☆付属完備★ジラール・ペルゴ ビンテージ1945★Ref.2593 Cal.GP3200 ステンレススティール レクタンギュラー カーベックスケース

第一次世界大戦により債務国から債権国へと転換したアメリカが”怒涛の20年代”を向え、1925年のフランスから発生したアール・デコスタイルが、スイス時計業界のアメリカ進出への軌跡ともなっていった。1920年後半になるとそのアールデコスタイルがアメリカでもピークとなり、レクタンギュラーという造形への世界が時計業界を埋め尽くし、当然スイス時計業界がこのアメリカ経済の勢いに乗り進出していく中、アメリカン法で守られていた国内企業の時計ケースメーカーが各スイスメーカーの受注争いが激化していき、それが市場最大のクオリティーを持ったアメリカンケースメーカー” Wardsworth/ワーズワース, Star Watch Co/スターウオッチカンパニー, Keystone/キーストン”などの歴史を築くこととなったことは言うまでもない。その中、1929年、ウオール街の悪夢の日が押し寄せ、一気にアメリカ経済の暴落へと時は流れ、オーストラリア経済をきっかけにヨーロッパ全土へと広がり世界大恐慌へと突き進んだ。しかし当時、物が売れない時代、アメリカ市場での時計産業はアール・デコスタイルが変化し流線形への角型へと人々は求め、グルュエンは特に”Wardsworth/ワーズワース”と共にケースを腕の曲線に合わせ湾曲させ、それに合わせムーブメントまで曲げてしまう”カーベックス”という世界を築き、これがアメリカでの角型ケースを流線形にした流行モデルを生むこととなった。当然、その軌跡は1932年から先行してアメリカに進出していったルクルト、ロンジンも角型のファンシーなケースをWardsworth/ワーズワース, Star Watch Co/スターウオッチカンパニーなどに依頼し、裾のように広がった”フレアード”なども誕生し、同じケースメーカーを使うことでメーカー違いの同形のモデルもあったほど激戦化していった。そんな中、早々と1932年にニューヨークに基盤を築いた”ジラール・ペルゴ”が、1945年その激戦が止み止まぬ中、発表したのが、”Wardsworth/ワーズワース”に独自のデザインとして発注し誕生させたのが リファレンスナンバー” Ref.B1196″である…….. ケース自体を湾曲させ角という部分をすべて滑らかにし、ジラールなりのカーベックスの世界を築いた。それはヨーロッバ本土でも人気を博し、数々のリファレンスを生むこととなった。そして1995年、突如このジラールの軌跡は、”VINTAGE 1945″として蘇った。 そして今回ご紹介する一品が、その復刻版第一弾として世に誕生した”Ref.2593″であり、そのDNAを引き継いだケース形状は、湾曲に反り返り、角という部分をすべてしなやかな曲線で表現し、ハイポリッシュな鏡面仕上げの輝きがよりいっそうその湾曲な部分を強調させる。更にレイルウエイの指標にアラビアンインデックスを配し、6時位置にスモールセコンド針が舞う様を一点に絞るかのようなダイアルまでケースと同じく湾曲させることで審美的な領域へと造形を開花させた。ムーブメントは、現在、マニュファクチュールの大御所として”ETA”を保有するスオッチグループまで驚異にさせる”ソーウイドグループ”の原点ともなった自社キャリ”GP3200″、ご存じカルティエのパシャ、ハリーウィンストンのプレミエ/エキセンターなど100万、200万円以上の高級モデルが採用する薄型高性能オートマティックキャリ、耐久性には特に評価があながらも美しさを忘れないその表情は流石の一言、19800振動というそのロービートで仕上げたテンプサウンドは時を刻む度に心の中にまで響いてくる。そんな今回の一品、付属品完全完備、磨きは一切していない為、小キズはあるが、致命傷となるキズ、打痕は一切ございません。最高の状態としてあなたにお届けしようではないか。