ロンジン★カーブド レクタンギュラー スモールセコンド★14金無垢のシャンパンゴールド Cal.9LT

14金無垢のシャンパンゴールドの柔らかな味わいをレクタンギュラーという世界で表現した今回の一品、目立つキズの無い最高のコンディションを50年経った今でも保ち続けているケースは、ラグ部分ケース幅25mmからセンター幅20mmへと絞り込まれた40mmという縦径を擁し、更にケースサイドから見ても、アーチ状の形状をよりカーブを強調した独特のケース形状とした究極のカーシブドレクタンギュラーとして時計という概念を越えたまさに芸術的造形美の象徴とも言えよう。ケースサイドをヘアライン仕上げとし、フロントをハイポリッシュな鏡面仕上げとすることにより、よりいっそう高級感も増している。ダイアルは、経年のヤケはあるものの嬉しいことに完全なオリジナル体のダイアル、そしてそこに埋め込まれたインデックスも14金無垢として12,3,6,9をローマンインデックス、1,5,7,11を長めのウエッジとし、そして2,4,8,10をメドール形状のかなり立体感を出したアプライド仕上げとし、更にロンジンエンブレムもアプライドとして表現され、スモールセコンドを装備することにより、隙間もないほどに完成されたダイアルは飽きのこないのは当然ながら、高級感を全面に押し出した最高の一品である。

そしてこの一品が、すべてにおいて妥協を許さないクオリティーの高さとして、又マニュファクチュールの証として搭載された角型完全自社製ムーブは、LXW”マニュファクチャーコード”、ロンジンの工場で最終的に製造、若しくは組みたてられた印を深々と刻み、極限にまで研き込んだパーツをアングラージュとして100年時計としてのプライドをかけた趣は、3,4番ホイール、そしてガンギにかかるルビーを美しさの象徴として、そこにゴールドシャトンで留めることにより『クオリティー高さ故にそこに美が生まれる』と1832年にロンジンを創立した”オーギュスト・アカシ”の思いがひしひしと伝わってきそうである。見る角度によりセクシーな一面を魅せ、それは又男らしもあり、優雅で、高級感も漂わせ、見ているだけでもその造形美に心奪われるすばらしい逸品であることをお伝えしたい。

2010年問題に突入した今年、スウォッチグーループ総帥”ニコラス･Gハイエックがオメガを完全マニュファクチュール化にすることを宣言し、それに伴い今までのオメガの位置付けを”ロンジン”が担うことになるとも発表した。ロンジン、1920年頃から各メーカーにマニュファクチュールとしてムーブメントを提供したりと当時、ジャガー・ルクルト、ジラール・ペルゴ、ゼニスと並ぶスイスの柱として又、マニュファクチュールとして君臨し、クロノグラフ(13ZN,30CH)などでは世界の頂点を極めた1832年創業のメーカーであったことは誰でも知るところである。そんなロンジンのムーブメントには、その独自のクオリティーの高さはルクルト、ジラール、ゼニスの中では、一番であると評価する人も多いほどであり、当然、当時クロノグラフムーブを完全自社生産している時計メーカーは、モバド、ユニバーサル・ジュネーブ、ミネルバ、そしてロンジぐらいであろう。