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MODEL | クロノグラフ サーペント マッシュルームクラウン |
MOVEMENT | Cal.90M |
AGE | 1930年代 |
MATERIAL | 18金無垢ローズゴールド |
SIZE | 30mm(クラウン含めず)×39mm(ラグ to ラグ)×13mm(厚さ) |
伝説クロノグラフ Cal.90M/サーペント★モバード★18金無垢ローズゴールド マッシュルームクラウン
SOLD OUT
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1969年10月にゼニスとモバードで開発された自動巻きクロノグラフ”3019CH”は、モバドの”HS360″としてデビューを飾り、ゼニスの”エルプリメロ”として世界へ確固たる地位を築いたのは誰でも知ることであり、その最大の特徴は、36000振動という熱いビートを叩く為に、27mmという空間にぎっしりと隙間無くこれでもかと信じ難いパーツ個を使い組み立てられた容姿に圧倒されることであろう。
それは、その後の”ゼニス モバード モンディア ホールディング社”としての歩みを裏付けるものとして存在したのかもしれない。しかしそこにはある伝説的ストーリーの上になりたっていることを我々は忘れてはいけない…….
………..『キャリバー”90M”』
1881年から完全一貫性のマニュファクチュールとして、複雑キャリを得意とし、トリプルカレンダーなどのモデルを1930年代には既に発表し、1940年代初頭、自社クロノグラフキャリ”Cal40″までも開発してしまうという世界に名だたるクロノグラフメーカーとして君臨し、ロンジンの”Cal.13ZN/30CH、ミネルバ”13-20CH”、と並び世界3大クロノグラフと言われ、頂点を極めた。
当然、伝説と言われる逸品にはプロセスがその伝説ストーリーを語るプロセスが必要となり、成し得たものだけが、伝説となる。
まず第一に機能性が挙げられよう。通常の2時位置のクロノグラフのスタート、ストップ、リスタート、4時位置のリセットがすべて逆となっている。これは、2時位置プッシャーにスタート機能を置くことにより、スタートプッシャーを押し、それを無理なく、爽快に、尚且つダイレクトに8枚のピラーを擁したホイールに伝える為に、オペレーティングレバーを通常の半分に短くすることに成功した。
そして次に必要なのが独創性であろう。2時位置にスタートをもってくることにより、逆に、4時位置のリセットプッシャーからリセットハンマーは、遠ざかり、それまでにいくつかの連動するパーツを組み入れることとなり、クロノグラフ中間車が必然的にテンプ側に配置することとなりテンプが半分隠れる形となった。しかも独特な形状をしたカップリングクラッチを制御するバネが、テンプを跨ぐ形で装備されている様相はクロノグラフのそれまでの基本的配列を覆す形となっている。当然、一目見ただけで、モバドとわかるブリッジは、他クロノグラフの常識を覆すひし形に近い形状となっている。
そしてスイス時計として一番大事なのは、芸術性である。ロンジンの13ZN、30CH、そしてミネルヴァの13-20CHと同じく、パーツひとつひとつを丁寧に仕上げ、クロノグラフ機構のパーツまでもアングラージュとしての面取加工を施し、リセットハンマーにさえもアングラージュを施している。これは、3社だけであり、いかにバルジュ”72″がパテック、そしてロレックスのキリーとして伝説となり、又ユニバーサルのトリコンが、神と呼ばれたとしても、この13ZN,30CH,13-20CH,そしてモバドの”90M”のクオリティーの高さに敵うものではないことを皆様にお伝えしたい。そして今回の一品の”90M”の驚くは、何と温度差による精度の乱れを解消する昔ながらの黄銅とスティールのバイメタルのチラネジ切りテンプ仕様、1930年代のオリジンを語るモバドの伝説の創世期の一品であることだ。
特にその30年代を色濃く残すダイアルの80年の経年のヤケは半端ではない。そのヤケはダイアル全体に綺麗に広がり、そこに描かれたタキメーターの繊細な目盛りひとつひとつ、そして3時位置の60分積算計のサーペント針がまるで生きているかのように年輪が息づいている。そしてインデックスに残るほのかな塗料の残像がこのクオリティーの確かさを消えぬ80年間として語り続けているのは確かだ。更に30年独特のシリンダーという未知なる円柱の造形に挑んだ希少すぎる18金無垢のローズゴールド、更にモバードの文化を築いたマッシュルーム型のクラウンがこの逸品を100,200年と消えぬ伝説としてこれからも永遠に語り続けてくれることをお約束しよう。