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MODEL | D&A (DIVINCENZO & ARIENTI/ディヴィンチェンツォ・アリエンィ) ホイールケース |
MOVEMENT | Cal.480CW |
AGE | 1951年頃 |
MATERIAL | 14金無垢シャンパンゴールド |
SIZE | ラグ幅:17mm×腕回り:最長185mm※指一本入る |
D&A(ディヴィンチェンツォ・アリエンィ)巧の継承..幻14金無垢シャンパンゴールド ホイールケース★ ルクルト ★Cal.480CW
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アンティックの時計の魅力にムーブメントの占める割合はほとんどであるが、その魅力を最大限に惹き立たせるのはやはりダイアルもしかり、そのケース形状クオリティーの高さであろう。ロレックスが、1930年代の世界大恐慌の中、唯一黒字に転換していった背景は、バブルバックでは無く、プリンスやバイセロイなどの一種独特な造形術がその時代を見極めたと言っても過言ではない。その中、1930年代アメリカ市場への進出を果たしたスイスメーカーは基本的にはアメリカン法によりアメリカのケースメーカーを使用せざるえなかったのも事実であり、20世紀に初頭のスイスメーカーのアメリカ進出により、アメリカンドリームを果たしたケースメーカーの歴史が花開くこととなったと言っても過言ではない。
オメガスピードマスターとして名を馳せた” STAR WATCH CASE COMPANYスターウオッチケースカンパニー”、イリノイウオッチカンパニーを源流とし、ルクルト、ロンジンはもちろんのこと、ジラール・ペルゴや、ロレックス、パテックフィリップなどの高級ブランドにもケースを提供し世界にその名を轟かせた通称”S&W( Schwab & Wuispard/シュワブ&ウィスバード社)、アメリカ史に残る企業100にも選ばれた” Wadsworth/ワズワース”、そしてハミルトンなどのアメリカブランドに根強く愛された”BIGGS(Ralph W. Biggs Co/ラルフ・ビッグスカンパニー)、”JONELL WATCH CO/ジョニエル ウオッチカンパニー”など、アメリカではスイス時計ブランドからの壮絶な受注争奪戦が繰り広げられていたのは確かである。特にひとつのデザインのケースの製造ラインが組まれると、そのケースの型造りにおける莫大な製造資金を考慮した時計メーカーは、他ブランドと同じデザインであっても、そのケースを流用するというスイス市場、ヨーロッパ市場では絶対にありえない現実が起こったのも事実だ。特にS&W社に至っては、同じケースをロンジンとルクルトなど使用し、うり二つのモデルがいつくも存在する。そんな中、1936年からルクルト社の傘下となった”ヴァシュロン・コンスタンタン”がルクルト社独自のモデルの製造ラインを担当することで、ルクルトと同じデザインのケースを使用し、伝説モデルとして世界を震撼させたモデルが存在する。それはルクルト社のケースの50%のシェアを確保し、ロンジン、ロレックスにもその確かなケース製造技術で供給を受けた通称”D&A”、1920年代、ニューヨーク、ブルックリンを発祥とした” DIVINCENZO & ARIENTI/ディヴィンチェンツォ・アリエンィ”である。当時、型に金を流し込み精製するケースが主流の中、強度を高める為にたたき伸ばし精製していく鍛造技術に優れ、その強度さから細く湾曲した独特のラグ形状の世界を創り上げた。その中、世界の時計界において市場まれにみる不可解なケースを生みだし、1951年、”ヴァシュロン・コンスタンタン”がそのモデルを発表した。それは今でもヴァシュロンのミュージアム”を飾り、見た者に衝撃を与えた…..
WHEEL CASE/ホイールケース
いろいな意味あいにもとれるが、現在ではチラねじのテンプをモチーフという説が有力だが、謎多きモデルであるのも事実である。
そして今回は、何とその14金無垢”D&A社”の誇るヴァシュロンと全く同じケースを利用したルクルト社の最高の一品をご紹介したい。
そのラウンドから飛び出た不可解な突起物が、ベゼルの一部としてこの一品を不変なる創造物ヘと誘う。見る角度によっては、12本のソードが突き刺さり、鋭い兵器たる様相とも見えるが、触感として味わった時、その見た目とは違う柔らかみのある12個の先端は、18金無垢という素材を光輝かせるオーラのような漂いのプロセスとなっていることに気付くであろう。そんな今回の一品は当然、50年代にマニュファクチユール”ルクルト”たる威厳の中で、1948年に誕生した”Cal.480″搭載。23.73mmという空間に秘められた思いは、様々なケースデザインにも対応できよう一周り小さくなった。しかしその教科書通とも言える昔ながらの天然であるビジョンブラッドのルビーで支える2,3,4番車の基本輪列はルクルトの足のついたムーブメント製造への妥協を許さぬ思いが感じ取られる。そしてそのデカめのチラねじは当時の精度への拘りを魅せ、更に今回の一品に対してのマニュファクチュール”ルクルト”の真実の思いを感じることが出来るであろう。