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MODEL | トリプルカレンダー&ムーンフェイズ レクタンギュラーケース/ラウンドダイアル |
MOVEMENT | Cal.806/AW |
AGE | 1940年頃 |
MATERIAL | 金メッキ |
SIZE | 23mm/横径リューズ含めず×41mm/両ラグ先端まで |
伝説1949年限定オマージュ★ルクルト トリプルカレンダー&月齢★角型ラウンドダイアル Cal.806/AW
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スイス時計史を語る上で、それぞれの創業者の偉人伝が不可欠なものであり、当然その創業者無くしてそのヒストリーは語れないのも事実であるが、時にその創業者を超える存在として今も尚、語られる偉人がいることも事実である。『ジャガー・ルクルト』もその一つであろう。
オルゴール職人の子供として生まれ、オルゴールの鍵版を発明し、それは時計への情熱へと変わり、ミクロン単位の計測を可能にしたミリオノメーターの発明により時計史に変革をもたらした”アントワーヌ・ルクルトが1833年に工房を設立したことによりジャガー・ルクルト”の歴史が始まったのには変わりはないのだが、しかしそれは孫にあたるある人物がいなければ現在のジャガー・ルクルトは存在しなであろう。
『ジャック・ダヴィド・ルクルト』
アントワーヌ・ルクルトが息子エリーに引き継ぎ、1877年に『ルクルト社』として歩むこととなり、それはエリーの息子”ジャック・ダヴィド・ルクルト”引き継がれた。アントワーヌを超える天才時計師として名を馳せ、フランスの天才時計師”エドモンド・ジャガー”と出会いにより後『ジャガー・ルクルト社』として誕生するわけであるが、彼の偉業は、1905年からパテック・フィリップ社へエボーシュとして供給、パートナーであるジャガー社へのムーブメント供給により、ジャガー社がカルティエの時計部門の全面製造サポート、そして1938年ヴァシュロン・コンスタンタンの80%の株の買収により傘下(SAPIC)に治め、その後、彼のマーケティング戦略は次世代に引き継がれ、ジャガー社のIWC買収など、スイス時計界の中心であり、世界一のマニュファクチュールとして歴史に刻んだのは、彼”ジャック・ダヴィド・ルクルト”無くして語ることは出来ない。
今も尚1833年の創業の生地にあるジャガー・ルクルト社の前にはある彼の銅像があるが、その偉大な偉人だけに、彼のオマージュとして1949年限定として誕生したモデルがこの世に存在する。それは、同年、偉大なる角型として開発された”Cal.806″を搭載し、1933年から続く複雑機構へのルクルト社の執念によりトリプルカレンダー機構にムーンフェイズを装備したモデルとして発表され、それは当時のルクルト社の技術力とヴァシュロン・コンスタンタンの伝統的製造が成した最高の産物となった。独特な大き目のレクタンギュラーケース、そこにラウンド状にダイアルを装備、フロントケースのダイアルに沿っての5分刻みのエングレービング、そしてダイアルに至っては、希少なオプションとして装備されたブルースティールのカセドラルのコブラ針を中心にポインターデイトの赤針が外周の31日として描かれたデイトサークルを舞う。そして12時位置にある月、曜日をカウンターで表示し、そしてこのモデル最大の魅力である6時位置の永久秒針と重なり合うムーンフェイズを、当時の職人の匠の技として眉毛、瞳、鼻、唇が繊細に丁寧に描き仕上げてある。当然、今回ご紹介する一品は、それらすべて完全なオリジナルとして60年の時を変わらず刻み続け、ダイアルもリフィニッシュ(リダン、書き換え)の一切していない最高の一品であり、当然、市場にはまず出回らない最高に希少すぎる一品であることを皆様にお伝えしたい。