激激希少フライトマスター ファースト24時間★オメガ Ref.ST145013★Cal.910

命の瀬戸際に直面するシチュエーションの中で、一つの機械に頼るということは、どれほとの信頼感が必要となるかは、計りしれない究極の選択てはないたろうか….

到達地点までの時間を読み取る為にケース上の2時位置プッシャーを押す。センター位置のオレンジ針が勢いよく動き出だす。またたくまに3時位置の30分積算計オレンジ針が動き出し、6時位置12時間積算計オレンジ針へと連動していく。作業の没頭する中、ふと忘れかけていた命に関わる作業時間内のリミットが迫りくる。作業前に8時位置のケースサイドのクラウンを回しセットしておいたパワーリザーブの分単位で表示されるインナーベゼルが残りの命の残量を表示する。当然長い作業の中での最後の分単位の読み取りは、息を飲むほどの緊張が走る。外の世界の現実は10時位置のケースサイドのクラウンで24時間GMT表示の青針が教えてくれている。そしてすべての作業が終了し我に返れば、それまでの自信に満ち溢れたパワーがウソのように思い出す震えに変わる。しかしそこには、現実の姿として腕にしっかりと証が嵌められていた……

Flightmaster/フライトマスター

1969年スピードマスターが月に人類初とともに到着とした。同年にスピードマスターのタキメーターを必要とせず、ダイバーの酸素ボンベ内の酸素残量を計り、パイロットの燃料残量、そして次世代の宇宙内での作業における残業時間をインナーベゼルをパワーリザーブ表示として表した”フライトマスター”が誕生した。スピードマスターがマーキュリー計画からアポロ計画へと移り、あらゆる過酷なテストの体験の中で、グラスのケースの間、ベゼルの溝部分にもガスケットが嵌め込み機密性を高め、フラットなミネラルグラスを使用することで120Mという防水まで可能にしたクオリティーを引っさげ、42mmという存在感のあるケース、そこに24時間の青針、そして様々なバリエーションカラーが存在するクロノグラフ針はキュートで愛らしく、見た者すべてにその確かな存在の証とし、他オメガのモデルの中で、ここまで表現力豊かなモデルはないだろう。

…..そしてそれは1979年、10年間という短い生涯を希少な逸品として未だオメガファンの心の中に深く深く居つ続けていくことであろう。