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MODEL | Ref.1155 カデット クロノグラフ |
MOVEMENT | Cal.7733 |
AGE | 1969年 |
MATERIAL | ステンレススティール |
SIZE | 35mm(クラウン含めず)×43mm(ラグ to ラグ) |
ブライトリング★カデット★Ref.1155/Cal.7733 クロノグラフ ステンレススティール
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ブラスメタルの独特の経年のキズが年輪のように深い慕情に似た味わいをかもしだしてくれる今回の一品、1970年代の暗雲がたちこめ始めたブライトリング、1969年スイスクロノグラフ協会を設立し、ホイヤ社の”ジャック・ホイヤー”と共に、世界初自動巻きクロノグラフを開発した矢先、スイス時計業界を襲ったクオーツショック、オイルショックにより莫大な開発資金の返済だけが残り、あげくの果てそれまでパートナーでもあったヴィーナス社が完全ETA吸収という事実もあり、当時CEOであった”ウィリーブライトリング”の苦悩は生半可なものではなかったと思う。その1970年以降、ちょうどその当時アメリカのニューヨーク誌で人気を博した”トップタイム”を中心に、数えきれないほどのペットネーム、又それに派生するリファレンスも100以上も存在し、この暗雲の1970年からシュナイダー家に引継ぐ前の1978年の間になぜこのような現実があったのかは、今では謎であるが、”ウィリーブライトリング”がこの間の5年間、ブライトリング社の受け入れ先を体を悪くしながら探し、販売でもそれまでの高級時計というイメージを一新し、安価なモデルを売りくっていたのは事実である。
そんなブライトリングの1970年代を象徴とする今回の一品は、ブライトリングのそれまでの高級的イメージを一新し、一般階級の人々により多く時計を購入してもらう為に、名付けたペットネーム”CADETTE/カデット”。直訳では士官候補生という意味であるが、ヨーロッパでは当時、このCADETTEという言葉に対し、OPEL社から発売された車”CADETTE”が意味したように、”ずばり高級ではない”という意味が含まれ上層階級の人々は決してこの車を買わなかったという。そんな言葉を大胆にペットネームに託した今回ご紹介するモデルのリファレンスは、”1155″。その他に1185、1353、50510、11188,1197など同じモデルでありながら又、同じデザインでありながらなぜ複数の違うリファレンスを発表したのかは、この年代独特の事実である。そんなモデルも40年以上経つと、慕情に似た味わいがでてくる。この頃よく仕様されたブラスメタル独特の経年のキズが年輪のように深い味わいをかもし出す。ブラックマットダイアルに薄っすらと経年のヤケがつく、それが一見では気づかないが、よく見るといい風合いを魅せる。クロノグラフ操作もこの頃のバルジューのカム式独特の深くまで押し込まなければならない固めのプッシャーの操作感は、手動という本当の意味を体で味わい、喜びに変わる瞬間を体験できよう。そんな今回の一品、ブライトリングの歴史的背景を感じ、ペットネームの名には深い意味が隠れているということを感じさせてくれる最高にすばらしい一品であることを皆様に感じて頂きたいと思う一品です。
【コンディション】
日差±60秒、ゼンマイ、ガンギ、テンプのチェック済みの最高の一品のムーブメント3ヶ月保証お付けいたします。クロノグラフ完全稼動、0ポジション戻りOK。ダイアルは完全なオリジナル体のすばらしいコンディション。ケースはブラスメタル独特のキズ、剥がれがございますが、それがビンテージ独特の味わいと感じます。