PRICE | |
---|---|
MODEL | Ref.TKZ1550 ドイツ軍用官給品 モノコック防水4スクリュービス |
MOVEMENT | Cal.Valjoux230 |
AGE | 1969年 |
MATERIAL | ステンレススティール |
SIZE | 42mm/横径リューズ含めず×51mm/両ラグ先端まで×12mm/厚さ |
伝説1969年ドイツ軍用官給品★ホイヤー Ref.TKZ1550/Cal.230フライバック クロノグラフ
SOLD OUT
申し訳ございません。こちらの商品は現在売り切れです。
同モデルあるいは近いモデルをお探しすることが可能な場合もございますので、
お気軽にお問い合わせください。
1880年、未だ各国、政府官給品としの役割を果していなかった時代、世界にさきがけてジラール・ペルゴに腕時計を依頼したドイツ軍、マリンクロノメーターに関しても海洋観測所で独自の精度検査機関を設け、スイスや自国ドイツのメーカーを競い合わせ、世界にさきがけ、軍用時計のシステムを確立していった。1933年には、ランゲ・ゾーネを中心にドイツ国内の製造品のみの調達とし下請とした時計工房、販売会社など時計産業もそれに伴い拡大していきドイツが時計国家として確立したのはまさに戦争がきっかけとなったのは言うまでも無い。又、ナビゲーションウオッチの検査基準は海軍が中心になったこともあり、独自のナビゲーションシステムも確率していった、そう1940年にグラスヒュッテではUROFA、UFAG社との共同開発で名機”チュチマ クロノグラフ”がドイツ空軍に納められたのもこの年である。その後ナチスにより時計は極秘軍需物資扱いとし完全官給コード化となり、1944年にはその官給コードさえも無くすこととなったが、1949年NATO発足に伴い、ドイツもこれに参加し、与えられたNATO国番は”12″、そして連邦政府所蔵品の証として頭文字”BUND”を刻み、時計を意味するコード”6645″、国番”12″の後にはリファレンス、そしてシリアルナンバーが最後に刻まれることとなった。その後1950年代には東ドイツを中心に拡販したチュチマ社と西ドイツ中心にしたハンハルトに別れ、1959年にはそこにユンハンスを加え、各ドイツメーカーが競いあっていたが、1967年には初めてスイスメーカーが採用された…..
HEUER-LEONIDAS……TKZ1550 SG
1964年、ホイヤー社はそれまでケース組み立ての下請けの役割を果していたレオニダス社と合併、同年ブライトリングと世界初自動巻クロノグラフの開発に着手、スイスにクロノグラフ協会を設立し、それはドイツ軍にとっても世界に先駆ける意味で重要であったのであろう1968年にはドイツ軍からの依頼で試作品が持ち込まれたという。1969年、初めてドイツ軍に納入されたNATOコードはBUNDESWEHRにストックナンバーのみの表示であったが、セカンドラインとして刻まれたコードは” 6645-12-146-3774″、その後ストラップ仕様により” 6645-12-145-6415 と6645-12-146-5081″と刻まれることとなり、13種類のダイアルも用意された。
そして今回ご紹介する一品は、ホイヤーリファレンスナンバー”TKZ1550SG”、官給品以外に一般モデルとしても発売されたが、今回の一品はドイツ官給品のオリジナルで、状態は何と何とデッドストックに近い状態である。独特のチタンケースは、世界初角型防水時計、スティーブマックイーンが亡き友ジョーシフェール(ジョーシフェールはオウタビア、モナコはマックイーン)と一緒にホイヤー社から渡され、ジョーシフェールの絆として生涯腕に嵌めたモナコで確立した防水機能を限界に上げたスタンピングで穴を開け、貫いたステンを寸分狂いの無いよう重ねあわせ創られたモノコック構造、バックケースには更にご丁寧に4本のスクリューで留められている。ベゼルにはキズつきにくい特殊加工が施され、マット感のあるブラックのダイアルには、レッドサークル内の”3H(水素の放射性同位体”トリチウム”の原子量)が示すとおり大き目のアラビアンナンバーが視認性を確保、ホワイトフレームのペンシル針もデカデカとトリチウムの柔らかな色合いを発している。当然、現在はその効力を失っているが、未使用と見間違えるほどの状態に感動を覚える。ドイツ軍に納入されただけのことはあるプロセスを持ち備えたその様相は、ベゼルからケースからダイアルに至るまでホイヤー全モデルの中で特別な存在としてその価値を高めてきた伝説のモデルと言われたこの逸品、当然、ダイアル、ケースのクオリティーに勝るべく内部からの雄叫びは、グラスヒュッテ チュチマ”Cal.59″の時代から続くドイツ空軍の拘りであるフライバック機能を搭載したバルジュー社”230キャリバー”、8枚刃のピラーホイールの爽快なクラッチングレバーとの相性にクロノグラフプッシャーが反応する爽快感は、これまた特別な味わいを感じてしまう。
後、フランクフルトで軍用時計の修理担当を担っていた”ジン社”が、通常ではありえないことであるが、軍のインスペクターに関しては許されたダイアルの腐食したものにSINNの名を刻んだ修理アフター文字盤をとしてつけた現実もあり、その後、同ケースを引用しレマニア5100を搭載したジンオリジナルモデルとして”Ref.156,256″が誕生したことは最後のこのストーリーのりプロローグとして語り継がれている。