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MODEL | テンポラダ グラスファイバーベゼル |
MOVEMENT | Cal.7733 |
AGE | 1972年 |
MATERIAL | ステンレススティール |
SIZE | 41mm(クラウン含めず)×43mm(ラグ to ラグ)×14mm(厚さ) |
1972年デッドストック★ホイヤー テンポラダ★グラスファイバーベゼル Cal.7733
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ある実用的定義の先にあるもの、極めしものに与えられた美しさへの自然的法則、ようするに実用に順ずることで、それは美しさを増す、それはタイムピースという世界の象徴的定義でもあろう。そう、今回の一品もその最高の称号を与えられた一品であろう。時は1972年、クオーツショック到来の波が押し寄せ、世界を襲ったオイルショックの足音が近づく少し前にそのモデルは誕生した。当時1959年アメリカでマーケティングを学んでいる最中の現タグ・ホイヤー名誉会長である”ジャック・ホイヤー”が、アポロ計画のオフィシャル契約に至ったオメガの止まらぬ躍進に危機感を覚え、1965年のアポロ計画オフィシャル最終決定の年にマーキュリー計画から月面の最有力候補でありながら早くも選定から外れたブライトリングの当時CEOである”ウィリー・ブライトリング”に世界初の自動巻クロノグラフの開発を共同で依頼、莫大な開発資金の為にスイスクロノグラフ協会まで設立、それは1969年、その月面着陸の年に合わせるように世界初自動巻クロノグラフ”Cal.11″が開発された。しかしそれはクオーツショック到来により、莫大な開発資金だけが残り、暗雲さしかかる1970年代がスタートした。そんな状況の中で誕生したモデルのストーリー…..
HEUER TEMPORADA/テンポラーダ…
そんな暗雲の状況の中で開発されたこのモデルは、起死回生の象徴としてとんでもないスペックを持ち合わせることとなる。バックケースに刻まれたショックレシスタント(耐衝撃)、ウオータープルーフ(防水)、アンティマグネティック(耐震)刻印のように、夢幻的造形を思わせるブラックケースは何とグラスファイバーを採用、キズ、衝撃にも強く、そして耐磁気として、又爽快な装着感を実現。ベゼルもブラスメタルで耐磁気として完全防御、モノコック構造で防水性をより高め、ソフトメタルをテンプ周りに採用したバルジュー”7733キャリ”を搭載することでとことんまでの耐磁気とインカブロックの耐震性をも装備することとなった。そしてそれは軽量化を追い求めたモータースポーツ界を象徴するかのようにアルゼンチンのモースポーツの聖地のひとつである”TEMPORADA/テンポラーダ”をその名に刻み、モータースポーツ界のオフィシャルウオッチの帝王として名を馳せてきた時代を先取りするホイヤーの躍進を予感させたに違いない。しかし時代はホイヤーには味方をしなかった…….翌年3月、オイルショックの荒波が襲い、もののみごとに当初の機械式の3倍の価格であったクオーツの1/10にまで下げたコストパフォーマンスにより機械式は時代から消し去る運命となっていった….現在、このモデルは市場に出回こともなく息を潜め、まるでその存在を隠していたかのように今回の一品は、1972年当時の販売したままの形で存在していた。バンド、バックルすべて純正もの、そして驚くなかれデッドストックの状態で今、現実にここに存在していることを皆さまに奇跡の現実としてお伝えしたい。時代の背景に隠れた現実のプロローグは、年を重ねることで感動へと変わる。それは人と同じく、真実のその人の奥深さは見た目では決してわからぬ。その中に人それぞれの人生の壮絶なストーリーがあることを忘れてはいけない…………
【コンディション】
日差±60秒、ゼンマイ、ガンギ、テンプのチェック済みの最高の一品、クロノグラフ完全稼動、0ポジション戻りOKのムーブメント3ヶ月保証お付けいたします。完全デッドストックで文句のつけどころの無い最高のコンディション。