激希少1975年モデル★ホイヤー カイン Ref.2006-9★デッドストック級 Cal.7736 オートマティッククロノグラフ

1964年、現タグ・ホイヤー名誉会長”ジャック・ホイヤー”の呼びかけで、ブライトリング、ウイリーまで巻き込んだ世界初自動巻きクロノグラフ”Cal.11”は1969年に、デュボア・デプラの資金援助、そしてハミルトン・ビューレンのマイクロローターの開発により、実現を果たしたが、同年、オメガ、そして日本のセイコーがクオーツを開発、当初は機械式の約3倍で売られていたが、1973年頃のオイルショックと同時期にクオーツは機械式の1/10で売られ、いわゆる”クオーツショック”の幕開けとなった。その現実の裏には”Cal.11”開発代償として多額の開発資金の返済が残り、当然、クロノグラフの世界は、一転、安手の量産ムーブメントを導入し、クオーツの価格に対して挑んだ暗雲の長い1976年頃から80年代初頭の苦闘の時代がやってきた…..しかしこの時代の背景には、真実の歴史と引き換えに短命で終わった希少なモデルが存在した。

1969年、”Cal.,11”により世界初角型防水ケースを開発した”モナコ”、そしてそれは”Cal.12”のバージョンアップにより、往年のモデルでもあるオゥタビア、カレラにも搭載され、シルバーストーンという名モデルまで誕生し、秒針を装備することとなった”Cal.15”によりモンザが登場。カリキュレーターシリーズなど多彩なモデルが登場したが、1976年頃、この偉大なるキャリバーの開発権利を壌渡するという曲面にまでたたされ、その後その壌渡先でもあったバルジュー社から安価なエボーシュの供給を受け、Cal.7730,7733などを中心にしたモデルで、ブライトリング同様、ダググループへの軌跡の秒読み段階へと入っていった。そんな時代の真っただ中を生きた希少な逸品が今回、ご紹介させて頂く逸品である。
その名は、ホイヤーグローブ、リファレンスRef.2006-9を持つこのモデルは、その名の如し、宇宙への夢で世界が湧いた1970年初頭をイメージするかのように、地球というテーマを1970年代らしいステンの削りだしの技法で造られた厚手の”グローブケース”として楕円形の球状で表現している。当然それはリューズをケースに埋め込んだ形となるがゆえ、そこにスクリューバックにすることで防水が高められ防水時計としての特徴わ身に着けた。そしてそのダイアルにもその”グローブ”をモチーフにして世界のその流通網を開いてきたホイヤーの思いが感じられるデザインであり、しかもそこにセンチメートル毎秒を計測可能な回転ベゼルを装備した実用性も兼ね備えた最高の逸品としてのプロセスを用いたこととなる。しかしこのモデルの最大の特徴は、この逸品に当されているバルジュー社がコストパフォーマンスの中で作り出したマンモスムーブ”Cal.7736”と言えよう。1976年、Cal.7733をベースにより駆動時間を長くすることに成功、何と最高で55時間というパワーリザーブに成功し海外では俗に”ロングプレイング”キャリとも言われるキャリバーであり、テンプ周りに軟鉄を使用することでバックケースに刻まれた如く、”ANTIMAGNETIC”の如く耐磁まで考慮した優れものキャリバーである。
そんな今回ご紹介する逸品、クオーツショックの真っただ中の暗雲さしかかるホイヤーの1970年の最終期のこの逸品は、その後、タググループとして歩んでいくこととなるストーリーを全く感じさせない最高のクオリティーと最高のデザインセンスを全面に押し出したホイヤー最後の巨匠と言っても過言ではないだろうか。そしてその逸品が信じられないコンディションとして”デッドストック級として皆様にお伝えできることを心から光栄に思う…….

【コンディション】

日差±60秒、ゼンマイ、ガンギ、テンプのチェック済みの最高の一品、クロノグラフ完全稼動、0ポジション戻りOKのムーブメント3ヶ月保証お付けいたします。デッドストック級の逸品で文句のつけどころの無い最高のコンディション。