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MODEL | Ref.49058 ティファニークロノグラフ By モバド |
MOVEMENT | Cal.95M |
AGE | 1940年 |
MATERIAL | 14金無垢 |
SIZE | 33mm(クラウン含めず)×41mm(ラグ to ラグ) |
幻…14金無垢★ティファニー By モバード★伝説クロノグラフ Cal.95M☆Ref.49058
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ニューヨーク、マンハッタンを南北に流れる通り『Fifth Avenue』、”五番街”。信号にかかる”5AV”の看板をみると、『ニューヨークに来た~』と感じで、初めて行った方は、ついイエローキャブに手を上げてしまう人もいたはず。両サイドに犇く高級ブティックに颯爽と入るブラックスーツの綺麗な女性に憧れを感じたことを思い出す…そんな”フィフスアベニュー”で一際目立つのが1837年、創業のチャールズ・ルイス・ティファニーとジョン・B・ヤングの二人が、”ティファニー・アンド・ヤング”を前進としたブランド”TIFFANY & CO”が、当時リテイラーとして、複雑時計を得意としたマニュファクチュールを基盤としたモバドを販売していた1940年代後半の最高の一品をご紹介したい。当然、世界の女性達の憧れとして歴史を飾り、ティファニーダイヤとしてり名声もほしいままにし、時計の分野においても1866年のティフアニータイマー独自機構とするストップウオッチの開発、そして1870年には、バティック・フィリップの後押しも有り、ジュネーブに時計の自社工場も建設し、ムーブメント供給もパティックと契約したことから、ミニッツリピーターなど、数多くのクオリティーの高い時計を製造していった。しかし1930年頃に入ると、世界大恐慌の波を受け、徐々に売り上げも落ち、時計の製造工場もストップ、華やかティファニーの時代は、暗雲の時代へと転がり落ちていった。40年には、現在のフィフスアベニューへ移ってからは、第二次世界大戦での影響も有り、ニューアークの工場で軍事用の精密部品などを造り、一旦、持ち直しを見せたがも、1952年頃からは、パリ、ロンドンからもティファニーが消え、ブローバなどにも買収(ブローバのダブルネームが多いのはこの為である)されるなど、波乱万丈な歴史を歩んできたのは事実である。そんな歴史の中で、やはり時計ファンが、夢中になるのは、その暗雲立ち込める自社工場から一転、他社スイス時計メーカーから時計自体を購入し、ティファニー自ら下請業者にダイアル製造を依頼し、ティファニーとして販売していた1940,50年代の一品の一品であろう。当然、その頃の一品はたまらなく風情があり、クオリティーの高いものもあるから止められない。しかし、当然、ダイアルだけがティファニー製である為、そのダブルネームの希少性、人気性からも偽物も多く、鑑定が難しい物が多いのも事実である。当時、3社のダイアル製造業者と契約していたことも有り、そのカンパニーネームが刻印されているものもあるが、ほとんどが無いのも事実、当然、リダンされているものは偽ダイアルであり、そのリダン痕を見極めるのは、ある程度、経験のあるアンティックショップでコツを教えてもらい、20mmのキズ見で見れば、素人でもわかるはず。本物は字体の線先まで繊細で力強い、又アンテッィクショップでも見極めれない個体に関しては、修理の出来る時計屋さんにダイアルの裏を外してもらい、裏を確認したほうが良いだろう。実はティファニーのダブルネームのほとんどが、ダイアル裏にドブ漬け(綺麗に仕上げる為に液にダイアルを漬ける)の痕跡があれば100%リダンで偽ティファニー、当然、爪足の欠損、溶接痕、ボンド着けもあるから要注意、ティファニーダブルネームの場合は、そこを厳しく追及してからの購入が必然であろう。
そんなティファニーの取り扱いブランドの中でも3本の指に入るのが、今回ご紹介させて頂くモバードである。それも今回、ご紹介させて頂くのは、モバードの歴史の中で最高傑作と謳われ、ロンジンの13ZN,30CH、ミネルバの13-20CHに並び世界3大クロノグラフと世界が賞賛した12時間積算計を装備した”Cal.95M”クロノグラフのティフアニーモデルである。一目見て汚いと思う方はいるだろうが、その先に見る本当の真実はキズ見で見た瞬間、溢れんばかり感動を味わうことは間違いない。その経年のヤケがダイアル全体に広がり、均整整った繊細な”TIFFANY & CO”の文字、トビもせず、そのままの状態で50年の時を”カレ”という経年劣化がトリチウムの盛り上がりを彫刻のように美しく表現している。そしてそこに同じように50年の時を証するブルースティールのペンシルハンド、真っ赤なセコンドハンド、それらすべてがこの一品を特別な存在として、そして世界のリテイラーの頂点を極めしストーリーと、手巻きクログラフの頂点を極めたストーリーを重ね持った最高の逸品としてここに存在し続けていることは夢でも無く、紛れも無い事実であることを皆様にお伝えしたい。最後にこの”Cal.95M”ストリーを語り、この物語りを閉じろうではないか….
●まず第一に独自の機能性があることとして、通常の2時位置のクロノグラフのスタート、ストップ、リスタート、4時位置のリセットがすべて逆となっている。これは、2時位置プッシャーにスタート機能を置くことにより、スタートプッシャーを押し、それを無理なく、爽快に、尚且つダイレクトに8枚のピラーを擁したホイールに伝える為に、オペレーティングレバーを通常の半分に短くすることに成功した。
●そして最大の特徴である第二の独自の創造性として、2時位置にスタートをもってくることにより、逆に、4時位置のリセットプッシャーからリセットハンマーは、遠ざかり、それまでにいくつかの連動するパーツを組み入れることとなり、クロノグラフ中間車が必然的にテンプ側に配置することとなりテンプが半分隠れる形となった。しかも独特な形状をしたカップリングクラッチを制御するバネが、テンプを跨ぐ形で装備されている様相はクロノグラフのそれまでの基本的配列を覆す形となっている。当然、一目見ただけで、モバードとわかるブリッジは、他クロノグラフの常識を覆すひし形に近い形状となっている。
●そして世界3大と呼ばれる所以である芸術としての域に達したと言われるロンジンの13ZN、30CH、そしてミネルヴァの13-20CHと同じく、パーツひとつひとつを丁寧に仕上げ、クロノグラフ機構のパーツまでもアングラージュとしての面取加工を施し、リセットハンマーにさえもアングラージュを施している。これは、3社だけであり、いかにバルジュ”72″がパテック、そしてロレックスのキリーとして伝説となり、又ユニバーサルのトリコンが、神と呼ばれたとしても、この13ZN,30CH,13-20CH,そしてモバドの”95M”のクオリティーの高さに敵うものではないことを皆様にお伝えしたい。
●そしてムーブメントだけでなく、50年以上もり間、モバドと共に歩んだハンドレイ社のケースにおいてもベゼル部分にステップをつけ、モバードのお株でもあるパラソルクラウン、そして10角形のスクリューバック、そして今回の一品の特徴でもある耐磁性の軟鉄のインナーケースを装備し、アンティマグネティックとしてこの伝説”キャリバー95M”を衝撃以外に磁場からも守っている。