幻18金無垢ローズゴールド★ユニバーサル ジュネーブ★Cal.481トリコンパックス

クロノグラフコレクターと自称するならば、これを持っていないと本当のクロノグラフコレクターとは呼べない伝説と呼ばれたモデル達。フライバックという機構により技術を美しさに変えた神の領域たるロンジンの13ZN、30CH、部品ひとつひとつまで手作りの作業に徹した独自のマニュファクチュールラインを作り上げたミネルバの13-20CH,そしてゼニスの世界初自動巻きクロノグラフハイビートモデル誕生のきっかけとなったモバドの2レジ”90M”、そして12時間積算計手巻き最高峰と言われた”95M”が挙げられるであろう。

当然この30年後半から50年代にかけて、それ以外にもアンジェラス、エクセルシオパーク、レマニアなど高級エボーシュメーカーからバルジュ、ヴィーナスなどのその時代の中枢を担ったエボーシュメーカーが乱立する時代であったのは言うまでにない。

そんなクロノグラフという世界にモジュリングという新たな血しぶきを開花させ、それぞれのシチュエーションの中で、それに応じたペットネームを創り上げたのが”ユニバーサルジュネーブである。1941年、ムーブメント製造会社をスイス、ポンドマ-テル(1911年創業マーテル社)に”設立、30分積算計付き2レジスター”ユニコンパックス”、 簡易脈拍計を付け医療に役立てた『メディコンパックス』、時差の激しい航空界において、世界のパイロットから愛された『アエロコンパックス』、31日のデイトダイアルを装備させた『ダトコンパックス』、そしてそのコンパックスシリーズの頂点に君臨し、”マテール社渾身の名機となる”281キャリをベースに1944年に”481キャリ”誕生、コンパックスシリーズの最高峰モデルが開発された。その名は伝説の複雑時計として6時位置にある12時間積算計の上部にその証を残した…….

TRI-COMPAX/トリコンパックス

クロノグラフ、トリプルカレンダーに月齢まで装備したその出で立ちは、当時、その使用方法をマスターするものは時を制すとまで言われ、神の領域に踏み込んだ一品として『トリコンパックス』は現代のこの時代まで伝説として語り継がれていることは間違いない。そしてその伝説は、ゼニスにマーテル社を売却することにより、エルプリメロの世界初ハイビ―ト自動巻きクロノグラフ伝説として世界の時計業界に改革をもたらした原点と言っても過言ではない。
そして今回、ご紹介させて頂くのは、”Cal.481キャリ”搭載のトリコンパックス。35mmの存在感を感じるそのケースは18金無垢のローズゴールド。現在の市場ではなかなか出会えることが出来ない。
当然、気になるなる内部の状態も2時位置のクロノグラフプッシャ―を押し、オペレーティングレバーから8枚刃の太いピラーホイールへと伝わり、クラッチからドライビングホイール、そして秒カナとの相性も抜群、当然リセットハンマーの手ごたえも完璧。カレンダー機能に対してそれぞれのスペックに対する調整も完璧と言っても過言ではない。
更にダイアルは完全な純正のオリジナルコンディション。
ダイアルに隙間もなく配置されたトリコンフェイス。3時位置、6時位置にあるクロノグラフのイン溝ダイアル、そして9時位置の永久秒針、そして曜日、月表示カウンター、デイトポインター針を配したデイトスモールダイアル、そして瞳、鼻、唇まで細かく繊細に手作業で描いた月齢のムーンフェイズ。すべてが当時のままで全体的にヤケは出ているもののオリジナルとしては完璧と言って過言ではない。