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MODEL | Ref.430-674 VERI-THIN(超薄型) スナップバック”カーベックス”ケース |
MOVEMENT | Cal.430 |
AGE | 1940年代 |
MATERIAL | 14金無垢シャンパンゴールド |
SIZE | 22mm/横径リューズ含めず×35mm/両ラグ先端まで |
激希少ミラーブラック 3ピースダイヤモンド Ref.430-674★グリュエン VERI-THIN(超薄型)★14金無垢シャンパンゴールド Cal.430
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1920年頃からスイス、ビエンヌに工場を設立し、1925年キャリバー117の開発により角型のマニュファクチュールとしてアメリカを代表するブランドはスイスへとその軌跡と野望は広がり、角型での開発では一目置かれる存在となった。当然その技術は生かされ、1928年にその特許の申請の名に残されたように同じビエンヌの地でムーブメントを製作していたロッレクスとエグラーへの資本参加へとなりプリンスキャリバー”300″の開発となったのは事実である。ドイツ人であるグリュエン創業者””が、同じくしてドイツで生まれ育った”ハンス・ウイルスドルフ”との謎たる因果関係があったのだろうかわからないが、その後グリュエンが突然1936年に資本参加を降りると同時に角型としての自社キャリを開発し世界にその度肝を抜くモデル発表したのも事実である。言わずと知れたカーベックス”Cal.331″の誕生である。しかしそのグリュエンにおけるカーベックスの真実のストーリーは、当時のスイス時計業界での薄型キャリバーこそ最高の技術を要すると言われたように、薄型を極めん為のプロセスであつたのかもしれない。そんな真実の野望をを実現させたのが、今回ご紹介する”Cal.430″を搭載する”Ref.430-674″である。その名は…
VERI THIN
その名の如し薄型により拘ったモデルは、ダイアルにその名を刻みカーベックスとは違う世界を歩みだす。しかしその様相は明らかにカーベックスケースでありながらその名は、”VERI-THIN”、440カーベックス専用キャリの厚さ4.60mmに比べ、4.05とかなり薄くなっており、二つとも開発は1940年頃となりほぼ同時期、なぜカーベックスがありながら、同じ系統のモデルを製作したのかは何故かはわからないが、当然、必要であつたのは確かであり、当時のメーカーの技術力を世間に認めさせる最大のひとつの方法が、薄型へのプロセスだったったことは確かである。又、そもそもグリュエンはカーベックスとしてパテントをとったキャリバー搭載モデルをカーベックスとして発表し、ケースの形状自体をカーベックスと呼ぶプロセスとして存在はさせなかったことも事実。既に70年の時が経とうとしているここのストーリーは、考えれば考えるほど謎、課題は多くなるが、これだけは言えよう。
薄型という名をペットネームとし、明らかに薄型にその必要性を問い、19.4mm×22mm、そして厚さ4mmという空間にその技術の集約をめざし、すべてのパーツにアングラージュを施し、薄型にする為の最大の要因であるヒゲゼンマイをあえて、ブレゲヒゲゼンマイに徹底するなど、明らかにクオリティーに拘った完成度を感じることが出来る。そしてその拘りの結果としてダイアルにメラニン系の樹脂を施し、乾燥系の焼き付けをすることで、光沢感を演出し、インデックスの主要ポイントである3,9,12時位置にブリリアンカットのダイヤモンドを最高峰モデルとして証したことは紛れもない事実である。
そしてそのストーリーは70年経った今、その光沢のある深みを感じさせるブラックミラーの様相は、網の目のように張り巡らされたクラックが芸術そのものとなり、まるで生きている魂の叫びとして見る者すべてに深い感動を与え続けていることは確かである。