極上美品18金無垢シャンパンゴールド Ref.3400BA★ブレゲ マリーン★名機Cal.889

19世紀、世界的レベルでの戦争が世界各地でおこり、その要となったのが未だ船であったことに間違いはない。そんな戦争の航海の中で経度での自分の位置を時計を利用して測る為に、より精度の高いクロノメーターという基準の中で各国が軍用として使用としていたのが船舶専用としたマリンクロノメーター、そしてデッキウオッチであった。そんな中、世界でいち早くマリンクロノメーターを導入したのがフランス海軍である。最初にマリンクロノメーターを導入したのは、第二次世界大戦も含め、1808年頃から100年もの間フランス海軍に納入してきたルロワである。そしてルロワを含めフランス海軍にマリンクロノメーターを納入してきた代表的3大メーカーと言われたのが、アウリコストと今回ご紹介するブレゲである。 

タイプ20でも見られるように空軍からにも受注を受け軍事工場としても提供してきたブレゲ社。当時フランス海軍専用メーカーとして名を馳せ、一切軍用モデルを民間向けとして発売しなかったドダネやアウリコストとは違い、軍用としての位置づけを利用し、民間にも売り出していったことでフランス海軍では他メーカーの中で一番受注回数が少ないにも関わらず軍用としての威厳を保ってきたのは間違いない。そんなブレゲの誇るマリンクロノメーターをその名のオリジンとし、クラシカルなコルム状のラグの出で立ちに、高級感溢れるラウンドフロントのケースサイドにストレートラインを細かく刻んでいく洗練されたデザインは、”マリンモデル”という名を美しいフォルムの代表的デザインとさせたのは確かであり、リューズガード、I円錐状のリューズのような頑丈でいて大胆な造形は、フランス海軍に納入されたマリンクロノメーターの遺伝子そのものとも言えよう。 

特に今回の一品は、ガードを入れずに35mm、ガード含むと40mmになるというラージュサイズ”Ref. 3400BA/12/996”。現在では既に製造終了していることもあり人気の高い一品として絶対的地位を誇る。一見シンプルに見えるが、ダイアルのコーナー部分から始まるギョーシエ装飾は、メタル色のサークル状のインダイアルとフルローマンナンバーとなるセンター側のサークルダイアルと交互に施され、センター部分の中心に最終ギョーシエを施し見れば見るほど味わい深いクオリティーの高い造りとなっている。 

更にこの一品に搭載されたるムーブメントは、名機中の名機としてジャガー・ルクルトのマスターシリーズの礎ともなった”キャリバー889”。スイッチングロッカー式巻き上げとして小さな二つの切り替え車が首を振るように動き、両方向からのローターの巻き上げを一定方向に整流していく巻き上げ効率の良さとしては定評がある最高のキャリバーである。特にブレゲとしての更なる誇りとして巻き上げにその追求を魅せたローターは、21金無垢の素材を生かし、その重みで更なる巻き上げへの追求を魅せる。特にその21金無垢ローターに繊細に施されたギョーシエは芸術そのものである。