激希少18金無垢シャンパンゴールド カーべックス★ウォルサム プレミア★伝説Cal.750

第一次世界大戦により債務国から債権国へと転換したアメリカが”怒涛の20年代”を向え、1925年のフランスから発生したアール・デコスタイルが、スイス時計業界のアメリカ進出への軌跡ともなっていった。1920年後半になるとそのアールデコスタイルがアメリカでもピークとなり、レクタンギュラーという造形への世界が時計業界を埋め尽くし、当然スイス時計業界がこのアメリカ経済の勢いに乗り進出していく中、アメリカン法で守られていた国内企業の時計ケースメーカーが各スイスメーカーの受注争いが激化していき、それが市場最大のクオリティーを持ったアメリカンケースメーカー” Wardsworth/ワズワース, Star Watch Co/スターウオッチカンパニー, Keystone/キーストン”などの歴史を築くこととなったことは言うまでもない。その中、1929年、ウオール街の悪夢の日が押し寄せ、一気にアメリカ経済の暴落へと時は流れ、オーストラリア経済をきっかけにヨーロッパ全土へと広がり世界大恐慌へと突き進んだ。しかし当時、物が売れない時代、アメリカ市場での時計産業はアール・デコスタイルが変化し流線形への角型へと人々は求め、グルュエンは特に”Wadsworth/ワズワース”と共にケースを腕の曲線に合わせ湾曲させ、それに合わせムーブメントまで曲げてしまう”カーベックス”という世界を築き、これがアメリカでの角型ケースを流線形にした流行モデルを生むこととなった。当然、その軌跡は1932年から先行してアメリカに進出していったルクルト、ロンジンも角型のファンシーなケースをWadsworth/ワズワース, Star Watch Co/スターウオッチカンパニーなどに依頼し、裾のように広がった”フレアード”なども誕生し、同じケースメーカーを使うことでメーカー違いの同形のモデルもあったほど激戦化していった．そんな中，おなじく角形に対しての拘り見せ,そのアメリカ史上最大の規模と販売網を保持していた”ウオルサム”。独自性のカーシブスタイルで，アメリカ全土にその名を轟かせたのが、カウンター式の時間表示で鉄仮面とも呼ばれたジャンピングアワーモデルである。　エルビスプレスリーがこよなく愛することでしられ、完全にグリュエンのおかぶである角形を、それもカーシブの世界をも凌駕したこととなった．そんなウォルサムが、シンプルな角形として”ワズワース”の14金無垢ケースを使用したのが今回ご紹介する一品である。しかしシンプルでありながらそのオーラは半端ではない．その独特のバナナウオッチのような風防は、20㎜のボディーラインをそのサイズのまま、平行してラグまでそのサイズを崩さないレールスタイルであるが、腕の湾曲にフィットし、そのまま40mmとしてエンドを向かえる．その腕に馴染む感覚はまるで計算尽くされたように自然な感覚となる。まして１４金無垢として人肌への同調するメタリアルな特長は金無垢という最高のポジティブな感覚をも与えてくれる。しかもダイアルは、リフィニッシュではあるが、そこに埋めこまれたアプライドのブレゲインデックスが最高のビンテージ感を醸し出し、１９４０年代の世界へタイムスリップしてしまったような不思議な世界へと導かれる。全体的にちいさいながらもすべてにおいて、隅から隅までカーシブ、レクタンギュラーの世界を極めたことは事実であろう。