歴史に消えたストーリー★オレンドルフ★名機Cal.EOK8(Val.23)

それは大空を飛ぶ鷲のように羽ばたく大きな翼を紋章にし、偉大なるタイムピースという世界を凌駕する存在としてこの紋章にその魂を宿すこととなった.それはこの一品のバックケースに語られるように、その白頭鷲が魅せる美と芸術、そしてアメリカの歴史上花咲く黄金時代の証として1868年に誕生し、ニューヨークの地で創造され、1960年代の解散まで世界のタイムピースのファンに愛され語り続けてきたと言っても過言ではない。
そんなOLLENDORFF/オレンドルフから今回ご紹介させて頂くのは、バ゛ックケースの刻印が語るその時代でオレンドルフが紋章を変えてきたとおり、その紋章が語るは1950年代の一品。搭載するは”23キャリバー”。独特のオペレーティングレバーから9枚歯のピラーに繋ぎ、その後、独特の形状であるヒトデ型のクラッチングホイールから4番車ホイールと連動し、クロノグラフホイールへと動力を伝えていく。当然その9枚歯によりスムーズなクロノグラフの操作感を実現、リセットハンマーのレッグ部分を短くすることで、アソビもなく、0ポジションへの戻りの正確性はクロノグラフ成功のカギを握っていることには間違いないだろう。そんな今回の今は無きオレンドルフの一品、ダイアルも完全当時のオリジナルコンディション、2トーンのブラック&グレイ、そししてシルバーのリーフ針がこの一品の真の品格と妥協の許さぬ一品のストーリーを書き上げていると言っても過言ではない。