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MODEL | Ref.3820-6000 V.F.A ストーンダイアル “彫金エングレービング”ケース |
MOVEMENT | Cal.3820 |
AGE | 1971年 |
MATERIAL | 18金無垢ホワイトゴールド |
SIZE | 36mm/横径リューズ含めず×42mm/両ラグ先端まで |
幻ストーンダイアル1971年★セイコー V.F.A Ref.3820-6000/Cal.3820★18金無垢ホワイトゴールド
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戦後から1950年代に入り急激に高度成長を遂げていった日本、戦後最大の自殺者数までも出した時代でもあり、逆に洗濯機、テレビ、冷蔵庫などの3種の神器が誕生し、夢や希望に全力を傾けていた時代でもあった。そんな時代、時計という物質は言わば人生の勝利者が手にするものであり、一種の憧れであり、その時計を手にすることを目標にし勝利者を目指した人も少なくない。その象徴的産物のひとつが服部時計店”セイコー”ブランドであったことは間違いない。
それはクロノメーター規格に準じる検定を行ない合格したものに”HRONOMETER”の文字を刻んだ最高のモデル”グランドセイコー”の誕生となったが、スイスクロノメーター協会から国際法に基づく表記違反と指摘されることで、1964年、真実を証するセイコーのスイス時計産業への新たな戦いとしてヌーシャテル天文台コンクールへの参加、年々上がっていく順位の中、日本クロノメーター協会設立、そして1967年スイス老舗ブランドがひしめく中、ヌーシャテル天文台コンクールでの亀戸精工舎シリーズ賞2位、第二精工舎シリーズ賞3位という日本史だけでなくスイス時計史上に残る偉業を達成することとなる。しかしそれはスイス時計産業への新たな火種となり、1968年、精度賞部門の廃止に伴い、セイコーのクロノメーターへの決別と共にスイスという媒体に拘らずセイコーブランド自体が媒体となる”クオーツ”という化け物を生み出すこととなった。言わば敗戦からのし上がった日本の魂を世界に広げる唯一の手段だったのかもしれない。それがセイコーであり、1969年のクオーツ”アストロン”の誕生のきっかけとなったのは事実であろう。その後、機械式の決別を念頭にクオーツへの革命の道を選択することとなる。そのきっかけとなったのが、世界に”クオーツ”という名を広めた”クオーツV.F.Aであり、今回ご紹介する”キャリバー3820クオーツ”である。当時、月差2-3秒というこの化け物ムーブメントは世界の人々を釘付けにした。そんな今回の一品は当時のメーカー価格として表記されたのが何と68万円であり、今の金額に直すと130万ほど、当然ケースは持った瞬間にわかる18金無垢の重み、それもホワイトゴールドの希少な出で立ちにもも関わらず、前面に綺麗に繊細に彫金を施したエングレービングケース、日本造幣局の間違いない18金無垢ホワイトゴールドの刻印も刻む。そして更に驚くのが、オプションでチョイスできたストーンダイアル、ラピスなど様々なダイアルを用意したが、今回の雲母のような幾何学的な模様のブラックのストーンダイアルは、見るだたけで、その高貴な漂いを魅せつけてくれる。