世界60個限定プラチナ Ref.15968★ピアジェ グベナー★Cal.1050P

金無垢という素材を丹念に磨きあげ、ラウンドという造形に洗練されたデザインを求め、ジュエリーとしての、又マニャファクチュールとしての顔の二面性というピアジェだけにしかそのプロセスを見出すことの出来ない真実のクオリティーをすべてにおいて表現したモデル”Ref.15968 PIAGET GOUVERNEUR/ピアジェ グベナー”。2012年、新しい顔としメンズコレクションの最高級モデルとして復刻を果たしたが、今回ご紹介する一品は、1998年に発表された世界60個限定の一品。そのエディションサイズ”04/60”という真実はプラチナ0.950という選ばれしもに与えられたマテリアル最大の美しさを根源とし、グベナーというすべての頂点に達するピアジェモデルの最高位という意味を成すことには間違いない。
プラチナの本来の鋭利な純白の輝きは、透き通るほどの繊細な美しさを表現する為にそのラウンドという造形に宿し、ラグの先端からケースへと流れるしなやかなラインは、本来の輝きを限界へと表現する。時計の本来の姿である原点とも言うべくスモセコから発するかのように描かれた弧円をインダイアルとし、ローマンナンバーを目盛りのインサイドの部分に描きだす。その弧を描いた内側にはストレートラインのエングレービングをダイアルに施し、すべてにおいて妥協を許さぬ精神はやはり60個世界限定となるプロセスを納得させる。当然この一品に相応しいムーブメントとして搭載されたのは”Cal.1050P”。自社キャリとして手巻きの王道となるこのキャリは、基本輪列となる昔ながらの手作りの良さをだし、2,3,4番、ガンギ車を一対とするブリッジは、丁寧にアングラージュの面取りを施し、コートドジュネーブまで施している。しかし驚くはあえて18000振動を選んだことであろう。スムーステンプとはなるが、この思いは完全にガンギとアンクルの時を刻む音としてそのプロセスを耐久性の証ともなろう。